目次
▼13日(金)の為替相場
(1):欧州株持ち直し 一時円売り優勢
(2):ユーロ圏GDP下方修正 貿易黒字は予想以上
(3):米PPI 予想を上回る
(4):NY州で感染拡大も米株反発 ドル下落
13日(金)の為替相場
期間:13日(金)午前7時10分~14日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):欧州株持ち直し 一時円売り優勢
前日の流れを引き継ぎ安く始まった欧州株がプラス圏に持ち直すと円売りが優勢となり、ドル/円やクロス円が上昇。ただ、新型コロナウイルスを巡り、感染拡大への懸念とワクチン開発への期待が交錯する中、株高・円安の動きは続かなかった。
(2):ユーロ圏GDP下方修正 貿易黒字は予想以上
ユーロ圏7-9月期域内総生産(GDP)・改定値は前期比+12.6%と、速報値(+12.7%)から小幅に下方修正された。なお、ユーロ圏9月貿易収支は240億ユーロの黒字となり、黒字額は予想(225億ユーロ)を上回った。
(3):米PPI 予想を上回る
米10月生産者物価指数は前月比+0.3%、前年比+0.5%と、いずれも予想(+0.2%、+0.4%)を上回った。ただ、食品とエネルギーを除いたコア指数は前年比+1.1%と予想(+1.2%)を下回る伸びに留まった。また、その後に発表された米11月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値は、77.0と予想(82.0)を下回り前回(81.8)から低下した。
(4):NY州で感染拡大も米株反発 ドル下落
NY州などで新型コロナウイルスの感染が拡大する中にあっても、米国株が反発し米国債が下落(金利は上昇)。リスク選好の流れでドルは下落した。ドル/円は104.50円台へ下落した一方、クロス円はストレートドルの上昇が支えとなり底堅く推移した。
13日(金)の株・債券・商品市場・外為注文情報
注文情報
本日の見通し
ドル/円の見通し:底堅く推移
13日のドル/円は、105円台を維持できずに続落。欧米市場でドル売りが優勢となり104.50円台まで下落した。円は、週前半の下落を調整するかのように、欧米株が反発する中でも強含んだ。ただ、ドル/円は104円台半ばのサポートを維持しており、今朝は104.70円台に反発して取引が始まった。
日・中・韓・豪などが15日に東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の協定に署名した事などからアジア株の堅調推移が見込まれるだけに、本日のドル/円は底堅く推移しそうだ。もっとも、株高によるリスク選好の動きはドル安も誘発するため、105円台では上値が重くなると考えられる。
本日及び明朝の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。