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「ドル/円、巨大陽線が出現」 外為トゥデイ 2020年11月10日号

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目次

▼9日(月)の為替相場
(1):仲値のドル買いも一時的
(2):独経常・貿易黒字 予想を上回る
(3):米ファイザー ワクチン9割超の効果で円売り活発化
(4):ドル買い波及 ドル/円は10月20日以来の高値へ

▼9日(月)の株・債券・商品市場&外為注文情報

▼ドル/円の見通し:
株高の持続性がカギ

▼本日及び明朝の注目イベント

9日(月)の為替相場

f:id:gaitamesk:20201110100440p:plain期間:9日(月)午前7時00分~10日(火)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):仲値のドル買いも一時的

ドル/円は、東京市場としては約8カ月ぶりの安値圏とあって仲値公示に向けて買いがやや優勢となった。ただ、米大統領選でバイデン氏の勝利が確実視される中、中国人民元高・ドル安が進行したため、ドル/円の上値は重かった。

(2):独経常・貿易黒字 予想を上回る

独9月経常収支は263億ユーロの黒字となり、黒字額は市場予想(190億ユーロ)を上回った。独9月貿易収支は輸出の増加を背景に208億ユーロの黒字を計上。黒字額は予想(160億ユーロ)を上回った。

(3):米ファイザー ワクチン9割超の効果で円売り活発化

米製薬大手ファイザーが、独ビオンテックと開発している新型コロナウイルスワクチンについて、数万人が参加した治験において90%を超える確率で感染を予防する効果があったとする暫定結果を発表。欧州株や米株先物が急騰する中で円売りが活発化するとドル/円は大幅に上昇。安全通貨のドルも売られたため、クロス円はさらに大きく上昇した。その後、ファイザーのCEOは新型コロナワクチンの治験は11月末に完了する見込みだと述べた。

(4):ドル買い波及 ドル/円は10月20日以来の高値へ

1.19ドル台を一時回復したユーロ/ドル相場で利食い売りが強まると、このドル買いが対円にも波及。ドル/円は10月20日以来の高値となる105.65円前後まで上昇した。ユーロ/円はドル/円の上昇とユーロ/ドルの下落に挟まれてもみ合った。

9日(月)の株・債券・商品市場&外為注文情報

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ドル/円の見通し:株高の持続性がカギ

昨日のドル/円は103円台前半から105円台半ばまで2円を超える大幅高の展開となった。米製薬大手ファイザーが、コロナウィルスワクチンの治験で90%を超える効果があったと発表すると、NYダウ平均は寄付き直後で1600ドル高を示現。リスク選好の動きが劇的に強まる中で円売りが活発化した。その後は米国株が上げ幅を縮小したためドル/円も105.65円前後で伸び悩んだが、105円台前半をキープして引けた。

本日のドル/円は、世界的な株高の持続性がカギとなりそうだ。昨日のNYダウ平均は「寄付き天井」となり、834ドル高でクローズ。本日の日本株も上昇が見込まれるが、高寄り後に伸び悩むようならドル/円は105円台を割り込んで調整する可能性があろう。ただ、昨日の巨大陽線を踏まえれば下値は慎重に見ざるを得ない。20日移動平均線(104.76円前後)付近はサポートになりそうだ。

本日及び明朝の注目イベント

f:id:gaitamesk:20201110093337p:plain※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。