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大統領選挙の事は忘れ通常経済活動注視へ、通常となればドル安、日本は消費伸びなければ円高

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総括

大統領選挙の事は忘れ通常経済活動注視へ、通常となればドル安、日本は消費伸びなければ円高

ドル円=101-106、ユーロ円=120-125 、ユーロドル=1.15-1.20

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨4位、株価6位、消費伸びなければ円高、貿易統計と補正予算に注目」
 前回触れた「11月初旬は円安が多いが、10月下旬に円高要因も出てきた2020年晩秋」が気になるところだ。9月貿易統計で輸出が持ち直し、輸入が大幅減少のままで貿易黒字が増加したこと、依然続く消費減少、生保の下半期運用計画で外債投資に積極的ではないこと、大規模の経済対策が示されないことなどだ。11月9日には10月上中旬の貿易統計があり黒字増加継続か確認したい。 先週も9月の実質賃金が前年比1.1%減と7カ月連続で低下、9月の消費支出は前年比では10.2%の減少で昨年の消費税率引き上げ以降、12カ月連続の減少。抜本的な景気対策を打ち出さないと消費低迷=輸入低迷で円高となりやすくなる。
 ただ晩秋の円安需給もあり、円はドル円で下落(円高)したが、クロス円では上昇(円安)し、先週は12通貨中10位と円独歩高でもなく、弱いほうであった。菅首相も「為替の安定は極めて重要、各国当局と連絡とり適切に対応」と発言しているので、まったく気にしていないわけでもない。晩秋の円安需給と街に人が戻り始めていることがあるので、今こそ景気対策を打ち出すことが肝要だ。第3次補正予算案は11月10日前後に、菅総理大臣が編成を指示する見通しとなっていて、与党内からは、最低でも10兆円から15兆円の規模、自民党の世耕参議院幹事長からは30兆円規模の声も出ている。

*米ドル「通貨7位、株価(NYダウ)7位、大統領選挙の事は忘れて通常経済活動へ、通常となればドル安」
米国大統領選挙でバイデン氏が勝利した。大きな経済指標などでは結果が出れば、そこで終わりで次の材料探しとなるが、今回はトランプ大統領が不正投票に関して訴訟するとしているのでひと悶着あるかもしれない。ただ不正投票はトランプ側にもあるかもしれないし、今回の得票差は大きく650万票もあり共和党の良識派もサポートしないだろう。バイデン政権に遠からず移行する。
 バイデン氏は増税派であったとしても景気悪化、株価急落を招くほどのことまでの景気縮小策はしない。コロナ追加経済対策も打ち出される。米国を引っ張るのは経済であり政治ではない。今年もナスダック指数は30%上昇、ダウはまったく伸びていないが、強い企業が引っ張ていく。トランプ大統領の対中貿易強硬策は結果として米国のほうが痛手を負っている。貿易というものは政治が決めたものではなく、当事者の利益追求の最大化の結果であるから政治がそこに介入することは弊害が出る。対立が続けば、いち早くコロナ禍から回復している中国に経済面でも水をあけられる。
 ドルは今まで通りの米国経済、あるいはそれ以上の景気回復が続けば貿易赤字が拡大しドル安となる。米国景気回復で海外からの株式投資が散発的に出ても、恒常的には貿易赤字からのドル売りが勝る。むしろ米景気が弱体化し消費が盛り上がらず輸入が伸びなければ貿易赤字も縮小しドル高となる。

*ユーロ「通貨3位、株価11位(DAX)、金融緩和、景気後退、ユーロ高牽制でも反発するのが貿易黒字国通貨の宿命」
欧州委員会は新型コロナウイルスの感染拡大で、欧州経済が再びマイナス成長に陥る見込みとなったとした。ユーロ圏の3Q実質成長率は前期比でマイナス0.1%と2四半期ぶりに水面下に落ち込む。景気の二番底が現実味を帯び、失業の増加や財政悪化への警戒も強まりつつある。それもありECBは10月29日、主要な政策変更を見送り12月に追加対策を講じる可能性を示唆した。依然としてインフレ圧力はないのでユーロ高牽制も続けられる。ただユーロドルは10月下旬にボリバン上限、11月に入ってボリバン下限、先週末はボリバン上限(いずれも2σ)と行ったり来たりで、景気悪化予測、金融緩和示唆、ユーロ高牽制では下げ切らず戻し、年初来でもスイスに次いで強い通貨である。膨大な貿易黒字からユーロが下がり続けることはない。黒字で下げ続けるならば企業収益は改善し続けるのだが、そういうことがないのが変動相場制の仕組みである。ユーロだけではなくスイスや日本も貿易黒字で通貨が強くなってきた歴史がある。理論通りに動いているわけで、悲観しすぎてはいけない。

*ポンド「通貨9位、株価14位、自由を求めて不自由に、ポンド安株安は政治の失敗」
通常、通貨が弱くなれば、製造業収益が改善し、株価も上がる。今年の英国の場合はそうではない。ポンド(対円で5.68%安)もFT株価指数(21.64%安)も弱い。これはEU離脱の失敗だ。金融サービス業では既に7500人余りの人員と1兆ポンド超の資産が英国からEU域内に移動しているとされている。自由を求めてEUを離脱したが不自由になっている。シンクタンクの政府政策研究所(IfG)は、英国のEU離脱を巡り、移行期間が年内に終了するまでに英政府や英企業は十分な準備を整えられない公算が大きいとの見方を示した。英政府は、新型コロナウイルス感染拡大への対応でEUとの交渉に振り向ける余力が少なくなっているが、12月31日が期限となっている移行期間は延長しないとしている。IfGは、政府も企業も準備する時間が十分にないため、「来年1月に波乱が起きるのは避けられない」とし、「政府は難局に直面するが、コロナ禍で対応は一段と難しくなる」と警告した。この問題は金融緩和などで解決する問題ではない。米ドルの項で「経済を引っ張るのは経済であり政治ではない」としたが、英国の場合は政治が完全に足を引っ張ている。EUとの復縁はないのか。20世紀の通貨のEMS制度では欧州各国の通貨は離脱したり再加入していいたが、EU離脱は通貨だけの問題ではないので難しいか。

*豪ドル「通貨5位、株価11位、バイデン大統領で米中関係が改善すれば豪にも好影響」
豪はその広大な自然や大柄な体格からは想像できない程意外と慎重であり、それが最上級格付を維持する要因となっているではないかと思う。財政赤字拡大に極めて慎重であり景気対策が打ち出されるのも遅い。豪ドルの水準にもインフレ懸念がないこともあり少々の豪ドル高でも牽制球を投げたり豪ドル安で景気浮揚が出来ると発信する。コロナ感染対策には欧米と異なりアジア的に厳しい対策を打ち出している。
中国とは、コロナ発祥地としての中国の調査を強化すべきと発言して以来、中国からは豪製品の輸入制限をかけられている。中国も米国より圧力をかけやすい豪に対象を絞ったと考えられる。
 米中対立もバイデン氏が大統領になることで対話の道が開かれれば豪中関係改善にも繋がるだろう。それを意識しての先週の豪ドル高もあった。
さて豪中銀は政策金利を予想通り0.25%から0.1%に引き下げた。中銀はインフレ率が2-3%の目標範囲内で持続的に推移すると確信するまで政策金利を変更しないとしている。また短期的な経済活動の見通しを引き上げたものの、人口の伸びの劇的な低下は経済が新型コロナウイルス流行前の想定と比べ「著しく縮小」することを意味すると警告した。

*NZドル「通貨6位、株価4位、順調、政策金利は据え置きか、安定かつ民主的な政権誕生 為替・株共にまずまずの動き」
今週は政策金利の決定があるが。0.25%で据え置きと見られる。3Qの消費者物価は前期比0.7%上昇。野菜や公共交通機関の価格が上昇。2Qは0.5%低下していた。前年比では1.4%上昇と、2Qの1.5%から伸びが鈍化したが依然インフレタ-ゲットの1-3%の範囲内にあるので政策変更はないとみられる。新型コロナによる経済への打撃を受け、中銀は政策金利を過去最低の0.25%に引き下げたほか、マイナス金利や「貸し出しのための資金供給プログラム」を積極的に検討していると表明している。
 さて第2次アーダーン政権がスタートした。小選挙区比例代表併用制が導入された1996年以降初となる単独政党による政権も可能となったが、アーダーン首相は新政権で緑の党から2人を大臣職に起用する。
また副首相を務めるロバートソン財務相は同性愛者で、同性愛者であることを公言した政治家が副首相に就任するのは同国で初めて。また5人の先住民のマオリ族が入閣した。20人の閣僚のうち女性は8人。
アーダーン首相が率いる労働党は120議席中65議席を獲得した。首相は「われわれには一緒に乗り越えなければならない大きな課題があるが、それを成し遂げるチームがある」と語った。

テクニカル分析

*ドル円=「上ヒゲの長い波高し線より下落、ボリバン下限3σへ下落」
日足、11月4日の上ヒゲの長い波高し線より下落、ボリバン下限2σを下抜く。3σ下限103.00にも近づく。先週末も上ヒゲ長い。5日線下向き、雲の下。
週足、10月5日週の長い上ヒゲでの下落続く。ボリバン下限3σに近い。10月19日週-11月2日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、3月-10月の上昇ラインを下抜く。ボリバン下限2σを下抜く。3σ下限は102.18。9月-10月の下降ラインが上値抵抗。雲の下。
年足、4年連続陰線。ことしもここまで陰線。16年-19年の上昇ラインは再び下抜く。16年-17年の下降ラインが上値抵抗。

*ユーロドル=「6連続陰線の後は4連続陽線と激しい、ボリバン上限へ」
日足、6連続陰線の後は4連続陽線と激しい。ボリバン2σ上限へ。10月29日-11月6日の下降ラインが上値抵抗。11月5日-6日の上昇ラインがサポート。5日線上向き、雲の上へ。
週足、ボリバン中位で反発。10月19日週-26日週の下降ラインを上抜く。10月19日週-11月2日週の下降ラインが上値抵抗。5月18日週-11月2日週の上昇ラインがサポート。
月足、6月-7月の上昇ラインがサポート。9月-10月の下降ラインを上抜く。ボリバン2σ上限。雲中へ戻す。
年足、2年連続陰線。18年-19年の下降ラインを上抜く。02年‐17年の上昇ラインがサポート。14年‐18年の下降ラインも上抜く。11年‐14年の下降ラインが上値抵抗で上昇を阻む。

*ユーロ円=「ボリバン下限から反発だが、まだボリバン下位」
日足、10月30日-11月2日の下降ラインを上抜く。ボリバン下限から反発。11月5日-6日の下降ラインが上値抵抗。11月4日-6日の上昇ラインがサポート。5日線上向き、雲の下。
週足、先週は反発も依然ボリバン下位。10月26日週-11月2日週の下降ラインが上値抵抗。5月4日週-11月2週の上昇ラインがサポート。
月足、9月はボリバン上限2σから反落。10月も陰線。5月-10月の上昇ラインを下抜く。9月-10月の下降ラインが上値抵抗。
年足、2年連続陰線。今年は陽転。18年-19年の下降ラインを上抜く。16年-20年の上昇ラインがサポート。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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