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米欧3Q・GDP発表で明るくなるか、所信表明、ECB理事会

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総括

米欧3Q・GDP発表で明るくなるか、所信表明、ECB理事会

ドル円=103-107、ユーロ円=122-127 、ユーロドル=1.16-1.21

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨4位、株価6位、所信表明で景気対策は?輸出持ち直し、消費減少の円高を秋の季節的円安要因で持ちこたえる」
 10月に入っては秋の円安需給もあり円は12通貨中9位、ただドルも安いので円安感はないかもしれない。
 輸出増で消費減少となっている。あまりいい組み合わせではない。9月貿易統計は輸出が持ち直した。輸出は前年同月比4.9%減。8月の14.8%減に比べて改善した。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は6750億円の黒字となった。輸出の前年同月比マイナスは22カ月連続。一方、輸入は17.2%減、17カ月連続のマイナスとなった。
 8月の家計調査では前年同月比6.9%減少。減少は11カ月連続。9月の全国百貨店売上高は、前年比33.6%減。輸出持ち直しと消費低迷はそれぞれ円高要因だ。秋の季節的円安需給で何とか持ちこたえている。やはり「GOTOもの」以外の景気対策が必要だ。甘利税制調査会長は、2020年度第3次補正予算案の編成は「間違いなくある」と明言したので期待したいが時間はかかりそうだ。12月10日前後に与党税制改正大綱、14-15日ごろに第3次補正予算案をまとめるようだ。首相所信表明で景気対策を打ち出せば良し。

 今週日銀政策決定会合があるが.日銀は金融緩和策の維持を表明しつつ、1ドル100円割れを防ぐためには金融庁・財務省と連携しながら早めに行動することもあるだろう。


*米ドル「通貨6位、株価(NYダウ)7位、3Q・GDPで明るくなる期待あり」
 アメリカ人は優しい。大統領候補討論会で1回目は発言妨害、2回目はコロナ感染に気を使ってのオンライン討論会を提案したが拒否、3回目には妨害発言を出来ないシステム採用しトランプ大統領に最大限の配慮をしての討論会となった。今回は米国民も冷静なので、再びトランプ氏を再選して米国の分断を手助けするようなことはしないのではないか。
 また米国株価を含めての経済は大統領選をきっかにして大きく揺らぐことは歴史的にもなかったので、あくまでも米企業のパフォーマンスに従っての動きとなるのではないか。
今週は米3Q・GDPを注目したい。前期比年率で31.8%増という予想だ。2Qはコロナ対策で経済を半ばストップさせていたので3Qの急回復は当然と言えるがやはり大きな良い数字が出ると市場にいい影響を与えるだろう。 先週は米国の司法省がグーグルを独占禁止法違反の疑いで提訴したがグーグル株は先週4.15%上昇となり悪い影響を与えなかった。
追加の新型コロナウイルス経済対策についてはトランプ米大統領とムニューシン財務長官は、適切な合意であれば支持するとしつつも、合意には民主党のペロシ下院議長の妥協が必要との認識を示した。
ただ大統領選前に民主党との間で合意に達するのは難しいようだ。


*ユーロ「通貨2位、株価9位(DAX)、ユーロ高牽制は? 3Q・GDPとECB理事会、経常黒字が支えるユーロ」
先週は陽線。今月もここまで陽線、年間ではスイスに次ぐ強さで、コロナ感染者数の増加は大きく影響していない。感染者が急増しても死亡者が激減していることもある。その中で意外にもイタリアの格付け見通しが引き上げられた。S&Pは、イタリアのソブリン格付け見通しを「安定的」に引き上げた。格付けは「BBB/A-2」で確認した。パンデミックによる財政への悪影響が、ECBの異例の政策措置によって緩和されたと指摘した。
 経済指標では10月ユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)は景況判断の分かれ目となる50を割り込んだが、8月ユーロ圏経常収支は199億ユーロの黒字となった。7月の170億ユーロから黒字幅が拡大した。引き続き需給面でユーロを支える。
 今週は30日に3Q・GDPの発表がある。ロックダウンしていた2Qとの比較なので前期比では9.5%の大幅増となる。前年比では7%減、ここからみても前年比で増加する中国は凄い。
ECB理事会もある。ユーロ高牽制はあるのか。ラガルド総裁は、新型コロナウイルス感染拡大で引き起こされている危機に対応するため、ECBが緩和的な金融政策を維持すると述べた。ホルツマン・オーストリア中銀総裁は、現時点で一段の金融刺激策の必要はないとの考えを示した。ただ新型コロナウイルス感染拡大が悪化した場合、一段の緩和の可能性は排除しないとした。


*ポンド「通貨9位、株価14位、格付け評価と指標はマチマチ。離脱はやはり悪影響」
 S&Pは、英国の信用格付けを「AA」に、格付け見通しを「安定的」にそれぞれ据え置いた。英政府と英中銀が新型コロナウイルスのパンデミックに対し、大幅な財政・金融政策で柔軟に対応しており、英経済への悪影響を緩和しているとした。一方、ムーディーズは、英国の長期ソブリン格付けを「Aa2」から「Aa3」に引き下げた。英国の経済、財政力は弱体化していると指摘した。EU離脱のほか、EU加盟国であることの恩恵を埋め合わせる通商協定で合意が得られていないことにより、長期的な構造ダイナミクスが悪化しているとした。見方はマチマチだ。
 経済指標もマチマチ。10月の総合購買担当者景気指数(PMI)52.9で、前月の56.5から予想以上に悪化し4カ月ぶりの低水準となった。9月の小売売上高は予想を上回り、5カ月連続の増加となった。7-9月は記録的な伸びとなり、新型コロナウイルスのパンデミック前の水準を5.5%を上回った。
 ユーロよりは、EU離脱後交渉の不透明感があり弱いが、歴史的にみれば戦後の変動相場導入後はユーロが対円で35.75%安、ポンドが84.15%安となっていることからして違和感はない。小局面ではいろいろあるが、均してみればユーロ高ポンド安であるのは経常黒字のユーロと赤字のポンドの差だろう。ただ英国株価まで弱いのはEU離脱を悪材料と見ているのだろう。


*豪ドル「通貨5位、株価11位、消費者物価で政策金利を占う週」
 米国が中国をいじめ、中国は豪をいじめているかのようだ(中国は豪からの綿花や石炭の輸入を規制)。ただ最大の経済的利益追及で行われている経済取引を遮断することはいじめている人にも悪影響が大きくなる。大手スーパーに取って代わられたシャッター商店街を政治力で立て直そうとして失敗するようなものだ。豪にとって救いはコロナ禍でも資源価格は堅調だったことだろう。
 今週は消費者物価の発表がある。目標は2%だが、コロナ禍で2Qはマイナス0.3%。今回の予想は0.7%上昇、2%には程遠いが、前に進み始める。
RBA理事会議事要旨によると、政策金利のキャッシュレートをゼロに向けて引き下げることや期間が長めの国債買い入れなど、追加緩和の可能性について議論が行われた。
議事要旨によると、理事会では、新型コロナウイルス対策後に経済活動が再開する中で、さらなる政策緩和は効果的との見解が示された。
議事要旨発表前にケント総裁補は、政策ツールの1つとして債券買い入れ拡大を指摘した。理事会は、為替相場の意味合いについても協議した。借り入れコストと豪ドルの押し下げに向け、中銀が近く、追加利下げと債券買い入れ拡大に動く可能性をこれまでになく明確に示唆する内容となった。
11月3日の理事会では政策金利が0.15%引き下げられ、過去最低の0.1%となる見込みだが主要国の3Q・GDP改善でリスク選好の流れとなれば利下げ休止もあるだろう。


*NZドル「通貨7位、株価2位、順調、株価は世界2位、インフレも目標圏内」
 アーダーン労働党政権が総選挙で圧勝した。先週のNZドルや株価は小幅上昇。株価は年初来8.51%高で、ナスダックに次ぎ、世界2位で市場の信頼を勝ち得ている。首相が公約の「インフラ支出拡大、慢性的な住宅不足への取り組み、医療制度改善、環境対策」などを実行できるかどうか。
 3Qの消費者物価は、新型コロナウイルス感染防止の行動制限が緩和されたことを受け、上昇に転じた。前期比0.7%上昇。野菜や公共交通機関の価格が上昇した。前年比では1.4%上昇と、2Qの1.5%から伸びが鈍化した。インフレ目標の1%-3%に入っている。中銀は政策金利を過去最低の0.25%に引き下げたほか、マイナス金利や「貸し出しのための資金供給プログラム」(FLP)を積極的に検討していると表明している。ただ慌ててマイナス金利を目指すほどの物価動向ではない。

テクニカル分析

*ドル円「珍しくボリバン3σの下限も下抜くも先週末は2σの下限で引け落ち着く」
日足、珍しくボリバン(3σ)の下限を下抜くも先週末は2σの下限で引け落ち着く。10月22日-23日の上昇ラインがサポート。20日-21日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き、雲の下。
週足、10月5日週の長い上ヒゲで下落。9月21日週-10月19日週の上昇ラインがサポート。10月5日週-19日週の下降ラインが上値抵抗。雲の下、ボリバン下限。
月足、3月-9月の上昇ラインがサポート。ボリバン下限下抜きからはバンド内へ戻す。8月-9月の下降ラインが上値抵抗。雲の下。
年足、4年連続陰線。16年-19年の上昇ラインは再び下抜く。16年-17年の下降ラインが上値抵抗。


*ユーロドル「再びボリバン上限、雲の上」
日足、ボリバン上限。10月21日-23日の下降ラインが上値抵抗。10月20日-23日の上昇ラインがサポート。5日線上向き、ボリバン上限、雲の上。
週足、9月21日週-10月12日週の下降ラインを上抜く。9月28日週-10月19日週の上昇ラインがサポート。9月14日週-10月19日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン上位。
月足、9月は漸くボリバン上限からバンド内へ戻す。10月は再びボリバン上限へ上昇。6月-7月の上昇ラインがサポート。雲中。
年足、2年連続陰線。今年は陽転。18年-19年の下降ラインを上抜く。02年‐17年の上昇ラインがサポート。14年‐18年の下降ラインも上抜く。11年‐14年の下降ラインが上値抵抗で上昇を阻む。


*ユーロ円「ボリバン中位、雲中まで戻す」
日足、ボリバン上限から下落も中位まで戻す。10月16日-23日の上昇ラインがサポート。10月21日-23日の下降ラインが上値抵抗。雲中。5日線上向き
週足、ボリバン上位から下落も中位で維持される。10月12日週-19日週の上昇ラインがサポート。10月5日週-19日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、9月はボリバン上限から反落。10月小幅盛り返す。6月-7月の上昇ラインがサポート。18年10月-20年9月の下降ラインが上値抵抗。
年足、2年連続陰線。今年は陽転。18年-19年の下降ラインを上抜く。16年-20年の上昇ラインがサポート。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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