目次
▼22日(木)の為替相場
(1):中国当局 ドル高・元安設定でドル買い戻し
(2):米失業保険申請・受給者数ともに改善
(3):ペロシ議長「合意すぐそこ」米金利・株上昇
22日(木)の為替相場
期間:22日(木)午前6時10分~23日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国当局 ドル高・元安設定でドル買い戻し
中国当局は人民元の対ドル基準値を1ドル=6.6556元と発表。2018年7月以来のドル安・元高水準ではあるものの、前日終値からはドル高・元安に設定された。これを受けてドルが全般的に買い戻されるとドル/円が小幅に上昇。一方、豪ドル/円は豪ドル/米ドルの下落に連れて弱含んだ。
(2):米失業保険申請・受給者数ともに改善
米新規失業保険申請件数は78.7万件と市場予想(87.0万件)を下回り、前週(84.2万件)から改善。失業保険継続受給者数も837.3万件と前週(939.7万件)から減少した。
(3):ペロシ議長「合意すぐそこ」米金利・株上昇
財政拡大を見越して米長期金利が上昇。10年債利回りは0.85%前後に上昇した。これを受けてドル/円が小幅に続伸。クロス円も米国株が堅調に推移する中、小幅高となった。なお、米民主党のペロシ下院議長は、トランプ政権との追加経済対策協議について「合意はすぐそこにある」と発言。ただ、民主党が要求する州・地方政府への支援、学校への資金援助、そして共和党が固執する雇用主免責条項という3つの争点ではまだ折り合いがついていない事も明かにした。
22日(木)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:戻り余地を試す展開に
昨日のドル/円は104円台後半へと反発。中国人民元高・ドル安が一服した事や、財政拡大観測から米長期金利が上昇した事などを受けてドルが広範囲に上昇した。ただ、ドル/円の上げ幅は前日の下げ幅の約半分に留まり、105円台を回復するには至らなかった。前日の下落で改めて104円台前半の底堅さを確認した格好となり、下値不安はひとまず後退したが、上値の重さは消えていない。
まずは、節目の105.00円を超えられるかが本日の見どころとなるが、105.05円前後には日足一目均衡表の転換線と基準線が通っており、これらが強い上値抵抗線となる可能性もある。ドル/円は、戻りの余地を試す展開となりそうだ。
本日の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。