目次
▼9日(木)の為替相場
(1):東京都新型コロナ感染 過去最多の224人
(2):上海株8連騰 2018年2月以来の高値
(3):米失業申請 依然として高水準
(4):米最高裁 トランプ氏財務記録に開示命令
9日(木)の為替相場
期間:9日(木)午前6時10分~10日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):東京都新型コロナ感染 過去最多の224人
東京都で新たに220人以上(のちに224人)の新型コロナ感染が確認され、1日の感染者としては過去最多を更新した。ただ、東京市場の為替・株の反応は薄かった。
(2):上海株8連騰 2018年2月以来の高値
上海総合株価指数は8日連騰となり2018年2月以来の高値を示現。なお、これ以前発表された中国6月消費者物価指数は前年比+2.5%と予想通りで、同生産者物価指数は前年比-3.0%(予想:-3.2%)であった。
(3):米失業申請 依然として高水準
米新規失業保険申請件数は131.4万件と市場予想(137.5万件)を下回ったが、依然として高水準に留まった。米政府による給付金上乗せ(週600ドル)の影響などから、統計に歪みが生じているとの見方もあって、ドルの反応は限定的だった。
(4):米最高裁 トランプ氏財務記録に開示命令
米連邦最高裁は、トランプ大統領の納税申告書を含む財務記録について開示するよう命じた。トランプ氏がこれまで開示を拒否してきた「カネの流れ」が、司法判断によって明らかになるとの見方から、市場はリスク回避の動きを強めた。株価が下落し債券が上昇(利回り低下)する中、ドルが買われた。クロス円はストレートドルの下落が強く影響して弱含んだ。
9日(木)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
動意欠く展開継続
昨日のドル/円は終値ベースで0.1%未満の小幅安。107.10円前後まで下落して6月29日以来の安値を付けたが、米株安を受けたリスク回避のドル買いで下げ渋った。もっとも、一日の値幅は30銭程度に留まっており、動意を欠く展開だった。
新型コロナ感染再拡大への懸念と景気回復への期待が交錯しており、為替市場だけでなく金融市場全体で方向感が出にくくなっている。本日は、週末を控えてコロナ懸念がいくぶん強まる可能性はあろうが、ドル/円はリスク回避のドル買いと円買いが交錯するため動意を欠く展開が続きそうだ。
本日の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。