目次
▼2日(火)の為替相場
(1):RBA政策据え置き 景気にやや前向き
(2):英EU協議 漁業権を巡り情報交錯
(3):ドル円 108.00円上抜けで伸び加速
(4):米株上伸 円売りに拍車
2日(火)の為替相場
期間:2日(火)午前6時10分~3日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):RBA政策据え置き 景気にやや前向き
中銀(RBA)は予想通りに政策金利(0.25%)を据え置いた。3年国債利回りを0.25%前後に誘導する「イールドカーブ・コントロール(YCC)」も維持した。声明では「緩和的なアプローチは必要な限り維持」と表明した一方、「景気後退の深さは以前の予想ほど深刻でない可能性がある」と、やや前向きな見方を示した。
(2):英EU協議 漁業権を巡り情報交錯
英国と欧州連合(EU)の通商協議について、英紙が「英政府は漁業権などで譲歩する用意がある」と報じた事でポンド買いが強まった。しかしその後、英国のスラック報道官は「これはEU側による希望的観測だ」と報道を否定した。
(3):ドル円 108.00円上抜けで伸び加速
ドル/円は、上値抵抗と見られていた108.00円台を上抜けた事でストップロスを巻き込みながら上伸。メルケル政権による追加経済対策への期待などから独DAX指数が大幅上昇する中、ユーロ/円などクロス円の上昇も追い風となった。
(4):米株上伸 円売りに拍車
米国株が高寄りからさらに上値を伸ばす展開になると円売りにも拍車がかかった。円以外の主要通貨に対してはドルも売られたため、クロス円は大きく続伸した。
2日(火)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
どこまで上値を伸ばせるか
昨日のドル/円は終値ベースで約1.0%の大幅高。世界的に株価が上昇するリスク選好ムードの中、ドルは総体的に弱含んだが、円はそれ以上に弱く、4月9日以来の高値となる108.77円前後まで上伸した。4月半ば以降のレンジ上限(108.00円台)、日足一目均衡表の雲上限(108.20円台)、200日移動平均線(108.30円台)など、上値抵抗を次々に突破して上昇に弾みが付いた。
チャート上の次の上値ターゲットは心理的節目の109.00円および4月高値の109.38円前後となる。約1カ月半続いた膠着相場で動意のエネルギーを溜め込んでいたと考えられるだけに、上方ブレイクによってどこまで上値を伸ばせるか注目したい。世界的な株高の流れが続くかどうかがカギとなろう。
本日の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。