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「米雇用統計後、大幅悪化も織り込み済みか?」ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー

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今週末は米・雇用統計です。
市場予想は、当然ながら、見事にバラバラです。失業者が2000万人の可能性、失業率は15%を超えるなどなど紙面を賑やかせています。
ただ、先月の新規雇用保険申請者件数から計算すると、これぐらいの指標結果が出てもおかしくはありません。

悪化具合は織り込み済みで考えております。
金融緩和は世界各国が実施しているため、円安やドル安など、個別の通貨高通貨安にもならないのが現状です。

シンプルに今回の新型コロナで打撃を受けた経済からの立ち直りが早い国から順調に通貨高に推移をしていくと思われます。
その一抜けが豪ドルやNZなどのオセアニア通貨だったわけです。

そしてこれらはすでに大半は織り込み済みでしょう。
ここからの豪ドル買いは勢いよく伸びるトレンドというよりかは、上昇チャネルレンジなど、極めて平行線に近い形の上昇トレンドに移行していくのではないでしょうか。

目次

▼新型コロナ感染者日別割合
▼ドル/スイス(USDCHF)日足
▼豪ドル/円(AUDJPY)の上昇トレンドは一服感?

新型コロナ感染者日別割合

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出所:ロイター

毎回掲載している世界の感染者数日別グラフです。赤字は感染者数グラフです。
おそらくピークはつけたのではないでしょうか。少なくとも先進国のピークはつけたと思われます。そして4月後半から回復者数が高い伸びを示し始めているのがお分かりいただけるでしょう。

そろそろ、1日の感染者数報告よりも1日の回復者数を超える日が、向こう1週間以内に1度ぐらいは起こりそうです。
そうなりますと、金融市場全体的にリスクオンで反応するでしょう。
ここ数週間では1日で6万人を超える日が2回ありました。逆に感染者は6万人を割り込もうとしている日が増えてきております。昨日もその減少傾向にあったため、これは期待できるでしょう。

回復者と死亡者を合わせた数が感染者の割合の50%を超えてきますと、さらに、出口戦略が意識されてきます。世界全体は37%とゆっくりとですが上昇してきているのです。

ちなみに日本は36%です。コロナ感染国としてはかなり後発組ですが、回復力は目覚ましいものがあります。清潔国家である証明ではないでしょうか。 こういった距離をおいた分析を重ねていくと、自然とリスクオン方向のポジションを淡々と狙うべきではないかと考えてしまいます。

今日もそのような分析をしていきます。

ドル/スイス(USDCHF)日足

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先々週あたりから5月はドル買い勝負に言及をしてきました。ターニングポイントは今週の米雇用統計あたりかな、と感じます。

雇用統計の結果は個人的には市場予想を上回る悪化でも問題ないと考えており、むしろ、それでドルが下がらない場合は、悪材料出し尽くしと判断しようとしています。
添付チャートは日足のドルスイスです。日足ベースで三角保ち合いを形成中ですが、市場のファンダメンタルズ状況を考察すると、上抜けの可能性が高いのではないでしょうか。

米国の新型コロナ状況が落ち着きを取り戻し始める頃には1.00のパリティあたりを狙うと予想します。
米国の回復者と死亡者の割合は22%相当と世界平均と比較して、まだ低いですが、逆を言えばまだ大きく上値の余地を残していることになります。
テキサス州では感染者割合も低く、美容室や理髪店、飲食店再開など、段階的な開放をちかくしていくようです。
少しずつ米国経済も回復を始めると思われます。

金融緩和は300兆円を超す規模になりました。株式市場ではバブルが待っているでしょう。ドルスイスは現在の価格から成行き〜0.9650ゾーンで買いを狙いたいと個人的には考えております。

豪ドル/円(AUDJPY)の上昇トレンドは一服感?

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オジドルと悩みましたが、今週は豪ドル円分析をチョイスします。
しばらく上昇トレンドが続いておりましたが、少々息切れ感があります。
最終的には今年1月ごろの水準にまで回復すると見ているのですが、一度ぐらい少し深い押し目を待っても良いところかもしれません。

オーストラリアとニュージーランド間では、今月より国を跨いだ人の行きかいを許可します。
この2国はすでに新型コロナ感染者に対して回復者死亡者割合は85%を超えている故でしょう。
ほぼ終息したといっても過言ではなく、第2波が起こるか起こらないかを見極める展開でもありますが、今回の国家対応は素晴らしいものがありました。

もし感染第2波発生となったとしても、今回の経験を生かし、次回も早い段階で食い止められるのではないでしょうか。
イメージとしては67.50〜68.00円ゾーンでの押し目買いを狙います。米雇用統計が悪化し、瞬間的に円高に触れたところを拾いたいと考えております。

米雇用統計発表前となり、漠然としたチャート分析になってしまいましたが、今週もコロナによるファンダメンタルズ分析中心に持論を展開しました。
過去20年、5月はドル買いになりやすいことと、リスクオン相場になる傾向が近年は多いため、これらを加味したポジション取りをご紹介しております。
まずは米・雇用統計です。悪化からの織り込み済み相場となれば、強気でリスクオンポジションを取りたいと思います。


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ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。