今週も新型コロナ情報からご紹介していきます。 先日、1日あたりの感染者数のピークをつけたのち、急激に下落しました。
それに対して、回復者が大幅な伸びを記録し、1日あたりの感染者数に徐々に追い付く形となってきております。
死亡者は減少傾向にあり、症状が深刻にならなかった人も増えていきている証拠でしょう。ですので、回復者も増加傾向にあります。
まるで為替チャートのようですが、いずれにしても新型コロナウイルス感染者数の拡大速度は引き続き減速していくように思えます。
当コラムでは特に4月から早くリスクオンの可能性に言及してきました。市場のファンダメンタルズは個人的にはまだ大きく織り込みきれていないと思い、引き続きリスクオン継続で考えておりますが、5月あたりからある程度の調整があるのではないかと感じております。
そして、来週に米雇用統計発表となります。向こう1週間以内に今のトレンドはある程度成熟し、織り込み済みのフェーズに入っていくのではないでしょうか。
今週もドル円とオジドル(AUD/USD)について、分析していきます。
目次
▼USDJPY、円高方向は限定的か?
▼オーストラリアはロックダウン解除へ!
▼オジドル日足、ターゲットは0.6650か
USDJPY、円高方向は限定的か?
ドル円日足です。 先週のコラムでは107円手前からロングを狙い、損切りは106.50割れと設置しました。
すでに追い込まれつつあるので、これは損切りとなります。
しかしながら、フィボナッチの50%押しは106.42付近に存在しており、こちらはサポート要因になります。
FOMCも終わり、ドル円ロングを再度入り直したいと考えております。
5月は季節柄的にドル買いになりやすいシーズンでして、確率的にその方向に賭けたポジションになります。ただし、リスクオンの腰折れが生じた場合、ドル円下落リスクになりますので、損切りは浅めの設定でスイングトレードを狙います。
こちらもまた60pips程度の損切りで設定し、100pips以上の上昇を狙ったトレードにしたいと思います。
オーストラリアはロックダウン解除へ!
オジドルの週足です。
ロックダウンを大幅に解除に踏み切ったオーストラリアです。ニュージーランドもそれに続いており、オセアニア通貨は大幅な上昇が狙えるかもしれません。 ドル円を加味するならば、豪ドル円の買いも検討の余地にはいります。
すでにオーストラリアでは感染者数に対して80%以上、回復者と死亡者の割合があります。すでに新型コロナショックをいち早く乗り越えつつある国ですから、ロックダウン解除などは頷けるでしょう。(日本はまだ25%程度です・・・・。)
オジドルは先週、来週あたりから戻り売りを狙うことについて言及はしておりましたがもう少し勢いがありそうなので、今一度押し目買い戦略からのドテンショートを狙う作戦に切り替えたいと考えました。
オジドル日足、ターゲットは0.6650か
オジドル日足のフィボナッチ分析です。
今週から始める予定だった戻り売りを見送りとし、もう一段高を狙います。
ターゲットは週足で引くことができるレジスタンスラインです。
0.6650付近をターゲットとしたいと思います。ここはフィボナッチの76.4%戻しとも重なるクラスターゾーンです。
まだ120pipsほど距離があり、押し目買いチャンスはもう一度ぐらいありそうです。 ただし、大きな戻り売り狙いは変わりませんので、どちらかというと0.6650手前から待ちたいと思います。オーストラリアの新型コロナショック回復はかなり織り込み度が高まってきているのも事実です。 中国経済も回復してきていることから、最終的には豪ドルはブルで予想しておりますが、米国もおそらく3週間程度遅れて回復を見せ始めるはずです。
これが毎回申し上げている通り、織り込んでくるドル買いは5月から起こると考えております。米ドル資本の回帰が再び本国に向かうことになるのは5月ごろから、そして6月に向けて本格的なドル高トレンドになっていくと個人的に考えているのです。今のタイミングは3月末の豪ドルのようなものです。
この大きなビッグウェーブを狙うなら、間も無くではないでしょうか?
引き続き、ドル円の買い中心に、オジドルの戻り売り、または豪ドル円の買いを狙ったトレードを実践予定です。
まずは再度ドル円ロングから入っていく予定です。今回もファンダメンタルズの大局を読むような内容になりましたが、皆さんは如何でしょうか?
【レベルアップセッション】
【先週のコラム】
【インタビュー】
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。