目次
▼27日(月)の為替相場
(1):日銀 国債買い入れ上限撤廃
(2):ジョンソン英首相 公務復帰へ
(3):NY原油 貯蔵施設不足懸念で急落
27日(月)の為替相場
期間:27日(月)午前7時00分~28日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日銀 国債買い入れ上限撤廃
日銀は①CP・社債等買い入れの増額、②新型コロナ対応金融支援特別オペの拡充、③国債のさらなる積極的な買い入れ、による「金融緩和の強化」を発表。年間80兆円をめどとしていた国債買い入れの上限を撤廃した一方、イールドカーブ・コントロール(YCC)による金利目標(短期-0.10%、長期0.00%)は据え置いた。概ね事前の報道通りの内容とあって、発表直後は材料出尽しによる円買いがやや優勢となった。なお、黒田日銀総裁はその後の会見で「国債、YCCのもと金利目標達成のため必要なだけいくらでも買う」「物価モメンタムはいったん損なわれた状態」「マイナス金利深堀も排除しない」などと述べた。
(2):ジョンソン英首相 公務復帰へ
新型コロナウイルスによる感染症から回復したジョンソン英首相が公務に復帰。スピーチで「新型コロナ流行の第1段階の終わりに近付いている」としつつ「潮目が変わろうとしている。これは好機だが同時にリスクが最大になる瞬間でもある」として現時点ではロックダウン解除に慎重な姿勢を示した。これを受けて英国株は伸び悩んだが、ポンドには目立った反応はなかった。
(3):NY原油 貯蔵施設不足懸念で急落
NY原油(WTI)が貯蔵施設不足への懸念から11ドル台へ急落するとドル/円が107円台を割り込むなど、一時リスク回避の円買いに傾いた。ただ、米国株が高く始まった事などから円買いは続かず、ドル/円やクロス円は持ち直した。
27日(月)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
下抜けにも一定の警戒が必要
昨日のドル/円は一時107円台を割り込むなど弱含みで推移した。新型コロナウイルスの影響で停止していた各国の経済活動が再開する見通しとなり、世界的に株価が上昇する中、安全資産とされるドルが下落。もっとも、ドル以外の多くの通貨に対して円も下落したため、ドル/円の下値は堅かった。
4月に入り日足ベースで106.90円台に差し込んだのは昨日が4回目となるが、そのいずれもが終値では107円台に戻している。この水準のサポートを改めて確認した事で、今回も20日移動平均線などが通る107円台後半への戻りを試す展開になりやすいと見る。ただ、106.90円台は強力なサポートであるがゆえに、割り込めばストップロスを巻き込んで下げ足を速める公算が大きい。新型コロナ禍で市場流動性は十分とは言えないだけに、下抜けにも一定の警戒が必要だろう。
本日の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。