新型コロナウィルスも増える一方でしたが、ここ数日、感染者数の鈍化が見られ始めております。 世界各国の厳しい隔離措置が功を成し始めているようです。 日曜から鈍化傾向が顕著でして、昨日から本日にかけての感染者数の伸び率は1.5%程度でした。 たまたま緩んだだけかもしれません。 加速して伸びていたころは1日に5〜9%程度の感染者数増大でした。 もう数日この増加傾向が収まりますと、市場全体が出口戦略について語り始めるのではないでしょうか。 投資家は市場に大変振り回されて疲弊しきっていると思いますが、ようやく少し前向きな変化が起こり始めていると考えています。
目次
▼オーストラリアの感染者数鈍化と回復者増加傾向
▼1.68サポートまでは戻る!?
▼下降ウェッジの上限を狙え!
▼ユーロドル1.10はフィボナッチのGoodポイント!
オーストラリアの感染者数鈍化と回復者増加傾向
出所:ロイター
こちらの資料は国別感染者数(左)、死者数(中央)、回復者数(右)です。
オーストラリアにご注目ください。
感染者数5908人対して、回復者数が2547人と半分近くまで増加傾向にあります。
死者はまだわずか48人でして、3月上旬に先進国のどこよりも早く緊急事態宣言を行い、警戒レベル4にまで引き上げた国でした。中国と貿易が盛んな国だけあって、危機意識が高まっていたのかもしれません。
見事のその影響が大きく出ていると思われます。引き続き入出国制限はあるでしょうが、国内のみの移動は、いち早く解除が解かれる可能性があります。
豪ドル買いにチャンスがありそうです。
本日は、ユーロ豪ドルチャートからご紹介します。
1.68サポートまでは戻る!?
ユーロ豪ドルチャート週足です。
3月、1.90から2.00付近までオーバーシュートした日がありました。わずか1日で起きたパニック時値動きですから、あまりこの上髭を気にすることはないでしょう。
ユーロといえば、イタリアやスペインなど、欧州周りの国々ではL型コロナウイルスが蔓延し、死亡率は圧倒的です。ロックダウンや緊急事態宣言解除は他国と比較して大きく遅れを取るでしょう。
またイタリアやスペインの銀行債務も気になります。今週、ECBから出てきた各国の国債の買い入れ額は、イタリア国債が際立って多かったようです。資金供給の量は異常なほど膨れ上がりつつあり、極めて深刻な状況であることが浮き彫りでした。救助に向かなければならなかったのだと思います。 二次的な影響を最も大きく残す可能性が高く、ユーロはとてもではありませんが買えないでしょう。
ユーロ豪ドルは売りで攻めたいと思います。ターゲットはサポートラインの1.68を前提に欲張ったスイングトレードを狙いたいと思います。
下降ウェッジの上限を狙え!
4時間足で今週のエントリータイミングを考察していきましょう。
大きな下方ウェッジを形成途中です。現在は少し戻りの局面でしょうか?
上限ライン付近から売り指値で仕掛けていきたいところです。
時間の経過と共に売り位置が切り下がってくるのでタイトにチャートを見なければなりませんが、おおよそ1.78〜1.79になると思います。
4時間足ですから、ローソク足6本で1日が経過します。6本の足を生成中にうまく上昇していれば、このレジスタンスラインに差し掛かっている可能性が高いでしょう。
今晩から明日にかけてチャートの確認は欠かさず、売り場を探したいと考えております。またそのタイミングでRCI9が上限付近回復していれば、尚、売りやすいのではないでしょうか。
ユーロドル1.10はフィボナッチのGoodポイント!
ユーロドルも良好な形状をしていたので、ご紹介しておきます。
4時間足ですが、直近の下落に対して、フィボナッチを引いてみたところ、戻りの61.8%がちょうど1.10に重なるクラスターポイントでした。
もう一つが50%戻しの1.0960付近です。
この2点まで戻すタイミングを見て、ショートエントリーを仕掛けていきたいと思います。
また、このユーロドルの戻りのタイミングにユーロ豪ドルが待望の1.78〜1.79ゾーンに差し掛かっていると、強気でショートにいけるでしょう。根拠が色々と揃ってきますので、尚、売りやすいと思います。
今週後半はユーロ豪ドルを中心にユーロの戻り売り戦略でいく予定です。
【レベルアップセッション】
【先週のコラム】
【インタビュー】
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。