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4月8日(水)ドル/円
基調
もみ合い
目先の注目材料
・4/8 FOMC議事録
・米長期金利、主要国株価、国際商品価格
市場大混乱で緊迫感が伝わるFOMC議事録に
本日は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が3月15日に開いた臨時会合の議事録を公表する。
米連邦準備制度理事会(FRB)は3月17-18日に予定されていた定例FOMCを中止した上で、3月3日に続く臨時会合を開催。政策金利であるFFレートの誘導目標を1.00-1.25%から0.00-0.25%へ一気に1.0%ポイント引き下げる事を決定した。
同時にFRBによる7000億ドル規模の資産買い入れ(国債5000億ドル、住宅ローン担保証券2000億ドル)も決めた。
パウエルFRB議長は会合後の電話記者会見で、今回の決定について「米経済全体がこの困難な時期を乗り越え、新型コロナウイルスによる混乱の収束の後、正常な状態へより力強く戻ることを促す」ための措置だとした。
一方、メスター・クリーブランド連銀総裁は、利下げを0.5-0.75%ポイントにとどめるべきと主張してこの決定に反対票を投じた。
臨時FOMCが行われた3月中旬は、新型コロナウイルスの感染拡大がペースアップした事で金融市場が大混乱に陥っていた時期だけに、議事録からは緊迫感が伝わる事になるだろう。
もっとも、FOMCはこの会合の後も、23日に資産買い入れの上限を撤廃して無制限とする追加緩和を打ち出した。
そのため、市場は今回の議事録には反応しにくいかもしれない。
それでも、未曾有のコロナ・ショックに立ち向かうFRBの姿勢が窺える数少ない機会となるだけに必見の議事録となりそうだ。
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