南アフリカランド/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・南アでも新型コロナ感染拡大
・新興国からの資金流出不安で史上最安値
☆欧米の感染拡大鈍化の兆しで反発
足元の南アフリカランド/円は史上最安値更新からやや持ち直す
新型コロナウイルスは南アフリカでも感染が広がっており、7日時点で1749人の感染が確認されています。
南ア政府による外出禁止令が出された中で強盗・略奪などの治安悪化も報じられています。
そうした中、コロナショックによる新興国からの資金流出不安が高まりランド安が進行しました。ランド/円は、先月末のムーディーズによる南ア国債格下げショックも引きずっており、6日には一時5.593円前後まで下落。
史上最安値を更新しました。
ただ、その後は欧州や米国の一部で新型ウイルスの感染拡大ペースが鈍化した事を明るい兆しと受け止める動きが強まり、世界的な株価の反発とともにランドも値を戻しています。
7日には一時6.0円台を回復する場面もありました。
目先の南アフリカランド/円の注目ポイントは新型コロナウイルス
国際通貨基金(IMF)は、今月1日時点で80カ国以上から200億ドルの緊急融資の要請があったと発表しています。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が長期化すれば、財政不安を抱える新興国からの資金流出が加速し、ひいては通貨危機に発展しかねません。
それだけに、日米欧などの先進国で感染拡大ペースが鈍り終息に向かう兆しが出るかどうかがランド相場のカギとなるでしょう。
ランド/円相場がこのまま底入れするかどうかについても、ここ1-2週間がヤマ場となりそうです。
来週までの南アランド/円の見通し
予想レンジ
5.600~6.300円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
☆新型コロナウイルス情勢
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