目次
▼4日(水)の為替相場
(1):豪10-12月期GDP 予想上回る伸び
(2):独政府 新型肺炎に「目標絞った一時的な」刺激策
(3):米2月ADP全国雇用者数 予想上回るも前月分は下方修正
(4):スーパーチューズデーでバイデン候補が躍進
4日(水)の為替相場
期間:27日(木)午前7時10分~28日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪10-12月期GDP 予想上回る伸び
豪10-12月期GDPは前期比+0.5%、前年比+2.2%と予想(+0.3%、+1.9%)を上回る伸びとなった。その後、中国2月財新サービス業PMIは26.5となり、新型コロナウイルス流行の影響で前月(51.8)から大幅に落ち込んだ。
(2):独政府 新型肺炎に「目標絞った一時的な」刺激策
独1月小売売上高は前月比+0.9%と予想(+1.0%)に届かなかった。その後に発表されたユーロ圏1月小売売上高は前月比+0.6%と予想通りの結果であった。その他、ショルツ独財務相は財政政策について「時宜を得て、目標を絞った一時的なものになる」「政府は断固とした措置を取る用意ができている」と発言した。
(3):米2月ADP全国雇用者数 予想上回るも前月分は下方修正
米2月ADP全国雇用者数は18.3万人増と予想(17.0万人増)を上回った。ただ、前月分は29.1万人増から20.9万人増に下方修正された。その後、米2月ISM非製造業景況指数は57.3と予想(54.9)に反して前回(55.5)から上昇した。
(4):スーパーチューズデーでバイデン候補が躍進
NYダウ平均が1100ドル超上昇するなど、米国株が引けにかけて上げ幅を拡大。米大統領選に向けた民主党予備選挙のヤマ場となるスーパーチューズデーで中道派のバイデン候補が少なくとも10州を制して躍進した事(市場がリスク視している左派のサンダース候補の票が伸びなかった事)が好感された。また、ショルツ独財務相の発言(②)やカナダ中銀の50bp利下げなどで、G7が協調して新型ウイルス対策に乗り出すとの期待が改めて高まった模様。
4日(水)の株・債権・商品市場
※債権市場はinvesting.comを参照しています。
ドル/円の見通し:
ドル/円、徐々に落ち着く
昨日のドル/円は、約0.4%上昇して107.50円台でクローズ。朝方には106.84円前後まで下落して約5カ月ぶりの安値を更新したが、その後は反発した。高値は欧州市場序盤に付けた107.68円前後。米大統領選に向けた民主党予備選挙のヤマ場となるスーパーチューズデーで中道派のバイデン候補が躍進した事(左派のサンダース候補の独走を阻止した事)から市場心理が改善。なお、NYダウ平均はスーパーチューズデーの結果を好感して1100ドル超値上がりした。NYダウ平均は、今週に入り2日に1200ドル高、3日は780ドル安、そして昨日の1100ドル高と荒っぽい動きが続いている。
一方、ドル/円は昨日の値幅が今週初めて1円未満に留まるなど、徐々に落ち着きを取り戻しつつある。106円台後半の下値の堅さをひとまず確認したものの、新型コロナウイルスを巡る懸念が強い中では戻りを試す展開にはなりづらいのだろう。本日のドル/円は主要国の株価動向を睨みつつ、107円台を中心に神経質な展開が続きそうだ。
本日及び明朝の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。