英国のブレグジット問題は総選挙待ちといった流れで膠着状態が続きます。
動き出したら強いのでしょうが、一旦トレンド相場を終えたように思えます。
ポンド/円は140円を挟んで推移です。
日足チャート分析です。
RCI52の上昇は止まり、なんとも中途半端な+80のラインと仲良く停滞中です。これはかなり珍しい形状です。
本物のトレンドは、+80ラインを突破後から大相場になりやすい傾向があるのですが、この位置で止まってしまうのは不完全燃焼であることが見受けられます。
RCI26は既に下方向に向いており、下落の合図ですが、これも騙しとなる可能性があります。
RCI26が0.00を割り込んでも現在の水準でキープするならば、下方向ブレイクは失敗に終わりそうです。
そうなれば、再び上方向を試しにいくでしょう。ポンドのことですから、一度下方向へのだましを終えて、高値を超えていったり、逆に高値を超えてからの下方向にブレイクをしていったりと、そういった意地悪な値動きをすることが今後も予想されます。この値動きを前提に取引をしていきたいと考えております。
株高からくるリスクオン、債券安=長期金利上昇→ドル円上昇
下記、ドル円日足チャートも見てみましょう。なかなか押し目を作りません。
109円を超えて少しずつ足場を固めているように思えます。
109.50円手前まで上値を伸ばし、その後109円を少し割れる程度で停滞しております。
輸出企業などのドル円売り指値注文は徐々に消化を始めていると思われます。
次の売り指値は軽くなっているでしょうから、次の上昇は110円を目指すかもしれません。109.50をトライした場合、ストップを巻き込みやすそうです。抜けるでしょう。
今のファンダメンタルズ上ですと、米中通商交渉に進展があれば、株式市場が勝手にリスクオンと理解しますので、株高、債権売り、ドル円上昇という流れが容易に想像できます。
このリスクオンはもう1〜2週間ぐらいは続くと考えております。
外為注文情報です。
個人投資家のドル円戻り売り注文はかなりの数あるようです。
109.20から断続的に戻り売りが並んでおり、おそらくこれらは、109.55以上、または110円より上にしっかりと並びそうです。
このボリュームなら110円超えた際にストップロスを巻き込んで50銭〜1円近く飛んでくれるかもしれませんね。
相対的に戻り売りと押し目買い、どちらが少ないかと見てみると、戻り売りの人口のほうが多いので、個人的には、まだ押し目買い目線で短期的にトレードをしたいと考えております。
これらを踏まえた上で、4時間足でエントリーの目安を考察しましょう。
本日の安値更新は布石なるか!?
戻り売りが既に付いている注文が多いためか、戻り売り勢が買い戻してくれます。
4時間足は、直近安値を割り込みましたが、下ヒゲで戻っております。多少のロングポジション解消もあったでしょうが、それ以上に買い戻しの注文が多かったことが物語っております。
108.90円割れは良い布石になるかもしれません。
108円台は買い、ストップは108.50円割れに置いて、ターゲットは109.50円、及び110円の手前を狙いたいところです。
109.30〜40付近を超えていった場合、このタイミングで買いポジションはストップ建値フリーで良いのではないでしょうか。
ちょっと今週は相場が見えづらいところがありますが、方向感がないときこそ、他人のポジション方向とは逆に取る癖をつけて頂ければと思います。
常に相場は客観的に見ておきたいところです。
【先週のコラム】
https://www.gaitame.com/media/entry/2019/11/06/151130
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。