2日のWTI原油先物は9営業日ぶりに急落し、先週末から7ドル超も安い水準で引けた。イランのペゼシュキアン大統領が最高指導者から対外交渉の権限を与えられたと伝わり、米イラン協議が進むとの期待が広がった。原油安を受けて米長期金利も低下したが、ユーロドルは1.12ドル台を維持できていない。仏財政への警戒がくすぶるなか、原油の下落だけではユーロを買い上がる材料に欠ける。
中東の火種も消えたわけではない。米国は2日、ホルムズ海峡の入り口にあるイランのケシュム島を攻撃した。トランプ米大統領は中間選挙後の再攻撃を否定し、バンス副大統領も交渉による解決に前向きな姿勢を示しており、相場の反応は限られた。ただ、米国が湾岸諸国に対し、選挙後の短期集中的な作戦に備えるよう伝えていたとの報道もある。協議が行き詰まれば、原油が急反発する場面もあり得る。
ECB高官では、まずコッハー・オーストリア中銀総裁とドレンツ・スロベニア中銀総裁、その後はエスクリバ・スペイン中銀総裁が講演する。原油安を受けて物価見通しへの見方が変わるかが手掛かりとなる。
16時30分のスイス10月CPIは、前年比の伸びが1%を超えて加速する見込みだ。スイス国立銀行(SNB)は政策金利を0%に据え置いており、物価安定の目安は0-2%。予想を上回れば、SNBの緩和余地が狭まるとの見方からフラン買いが入りやすい。もっとも、目安の範囲内にとどまる限り、利上げ観測には結び付きにくい。
想定レンジ上限
・ユーロドル、日足一目均衡表・基準線1.1243ドル
・ユーロ/スイスフラン、200日移動平均線の0.9236フラン
想定レンジ下限
・ユーロドル、10月29日安値(年初来安値)の1.1105ドル
・ユーロ/スイスフラン、5月29日安値0.9098フラン
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
