前日欧州時間から本日アジア時間にかけてのドル円相場の動向と、FX個人投資家のポジション変化をまとめました。市場参加者の売買傾向を把握し、今後のFX取引の参考にご活用ください。
※本レポートは外為どっとコムの取引サービス「外貨ネクストネオ」のデータを基に作成しています。
作成日時:2026年6月10日 15:10
6月9日〜6月10日のドル円市況|ドル円、狭いレンジで振幅
6月9日、イランの米軍ヘリコプター撃墜を巡り、トランプ大統領が「米国はこの攻撃に対し、やむを得ず対応しなければならない」とイランへの報復を示唆すると、原油価格の急反発から「有事のドル買い」が意識され、ドル円は160.444円まで上昇した。4月30日以来の高水準を付けた。
本日のアジア時間は、引き続き中東情勢の不透明感がくすぶる中で、ドル円は160.30円を中心に振幅した。新たな材料待ちの様相で、市場の動意は鈍い。一方で、地政学リスクやハイテク関連株の下落を受けてアジア株式市場が大きく下げたが、為替市場への影響は限定的だった。

FX取引金額と個人投資家ポジション動向|取引金額は停滞が続く
取引金額は前日比17.8%減少し、個人投資家が慎重姿勢を続けていることがうかがえる。また、過去20営業日平均と比べても25.9%低い水準にとどまった。
| ■取引金額 上段:前日比 下段:過去20営業日平均比 |
■売建玉 上段:前日比 下段:比率 |
■買建玉 上段:前日比 下段:比率 |
|---|---|---|
| -17.8% | 3.8% | -6.4% |
| -25.9% | 49% | 51% |
※外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の取引量とポジションの円換算金額
市場シェア上位通貨ペア|ドル円低下の一方で、クロス円が健闘
ドル円(USD/JPY)のシェアは54.0%と、半数以上の取引が同通貨ペアに集中しており、依然として圧倒的な存在感を示している。ただ、足元では徐々に市場シェアを下げており、ドル円を取引しにくい環境が広がっている様子もうかがえる。一方で、メキシコペソ円(MXN/JPY)が7.5%(前日比+0.5%)、ポンド円(GBP/JPY)が5.0%(前日比+2.0%)、ユーロ円(EUR/JPY)が3.6%(前日比+1.6%)と、クロス円が健闘した。
| 順位 | 通貨ペア | 市場シェア | 前日比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | USD/JPY | 54.0% | -5.1% |
| 2位 | AUD/JPY | 13.1% | -0.7% |
| 3位 | MXN/JPY | 7.5% | 0.5% |
| 4位 | GBP/JPY | 5.0% | 2.0% |
| 5位 | EUR/JPY | 3.6% | 1.6% |
| 6位 | EUR/USD | 3.5% | 1.6% |
| 7位 | NZD/JPY | 3.3% | 1.7% |
| 8位 | ZAR/JPY | 2.9% | -0.3% |
| 9位 | TRY/JPY | 2.7% | -1.7% |
| 10位 | AUD/USD | 2.6% | 0.1% |
※外貨ネクストネオ取り扱い42通貨ペアのうち、上位10通貨ペア
主要通貨ペアのポジション増減|円ロング減少、ショートは微増
ドル円(USD/JPY)の買いポジション(ロング)は-13.6%、ポンド円のロングは-21.1%、ユーロ円のロングは-6.3%など、多くの主要対円ペアでロングが減少した。半面、これらの通貨ペアの売りポジション(ショート)はわずかな増加にとどまった。スワップポイントの支払いから、ショートを積み増す心理的なハードルは高いようだ。
| 通貨ペア | 売ポジション(Short) | 買ポジション(Long) |
|---|---|---|
| USD/JPY | 4.8% | -13.6% |
| EUR/JPY | 1.5% | -6.3% |
| EUR/USD | 1.1% | 0.1% |
| GBP/JPY | 9.4% | -21.1% |
| AUD/JPY | -11.6% | 4.6% |
| NZD/JPY | 6.5% | -3.8% |
| ZAR/JPY | -1.5% | -0.9% |
| TRY/JPY | 0.2% | 0.3% |
| CNH/JPY | 1.4% | -0.5% |
| MXN/JPY | 22.2% | -4.9% |
| SGD/JPY | 0.2% | 0.2% |
※外為どっとコム「外貨ネクストネオ」主要通貨ペアの前日比ポジション増減
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