
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
<5月29日の東京市場>
ドル/円は小幅高で推移した。米国とイランによる停戦延長に関し、トランプ大統領の最終承認が依然なされておらず、先行き不透明感がくすぶる中でドル買い・円売りがやや優勢となり、一時159円30銭台まで上昇する場面が見られた。ただ、その後は為替介入への警戒感から伸び悩む展開となっている。バンス副大統領は米イラン合意について「あと一歩のところにある」としつつも、「トランプ米大統領の承認は未定」との見解を示しており、本日も基本的にはイラン情勢を睨んだ相場展開が続くと見られる。
外為注文情報では、159円30銭から60銭にかけて売り指値が厚く並んでおり、上値の重さを示唆している。その他、19時に公表される外国為替平衡操作の実施状況にも注目したい。市場コンセンサスでは4月28日から5月27日の介入実績は8兆円から10兆円規模と見られており、4月30日(約5円の急落)や5月6日(約3円の急落)が介入実施日として有力視されている。本日、片山財務大臣は「投機的な動きがあれば断固たる措置をとる」「大胆な措置を講じることもできる」と発言しており、160円接近局面では引き続き介入警戒感が高まりやすい。また週末かつ月末でもあるため、ロンドンフィキシング(24時頃)前後のリバランスフローにも注意が必要である。
<来週の注目ポイント>
来週最大の焦点は、6月5日の米雇用統計である。市場予想は非農業部門雇用者数が+9.3万人(前回+11.5万人)、失業率は4.3%で横ばい。労働市場の底堅さが確認されれば、FRBの利上げ織り込みが強まる可能性がある。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は「最優先事項は労働市場ではなくインフレ抑制」との認識を示しており、市場では年内利上げ観測が高まりつつある。FF金利先物に織り込まれた利上げ確率は、10月時点で4割弱、12月時点で5割超となっており、利下げシナリオはほぼ消滅した格好である。加えて、6月1日のISM製造業景況指数、6月3日のISM非製造業景況指数も予想値が前回比上昇となっており、米景気の底堅さが確認されれば、ドル買い材料となろう。
国内では、6月3日に植田日銀総裁の講演が予定されている。市場では6月利上げ確率が8割弱、7月までの利上げ確率が9割強となっているが、100%に届かない背景にはイラン情勢に伴う原油価格上昇が日本経済に及ぼす影響を見極めたいとの慎重な見方がある。一方で、6月に利上げを見送ればビハインド・ザ・カーブとの批判も強まりかねず、総裁講演での発信内容には市場の関心が集まる。6月5日公表の4月実質賃金(前回プラス)もプラス維持となれば、利上げ後押し材料となろう。
<テクニカル分析(週足)>
ドル/円週足チャートでは、13週・26週・52週移動平均線がいずれも上向きで、強気のパーフェクトオーダーを形成している。上昇トレンドラインも下抜けしておらず、安値・高値ともに切り上がる形で基調的な上昇方向は維持されている。足元では13週線が下値をサポートする展開となっているものの、直近2週連続で小幅な値動きとなっており、RSIも50超ながら横ばいに転じるなど、上昇モメンタムの鈍化が窺える。
来週は、13週線あるいは26週線でのサポートが機能するかが下値の焦点となる。上値については160円が重要な節目であり、これを上抜けた場合には160円70銭付近がターゲットとなろう。総じて、上昇基調を維持しつつ160円を試すか、押し目では26週線がサポートとして機能するかが、来週のテクニカル面における最大のポイントとなる。
<来週の注目イベント>
6/1☆米5月ISM製造業景況指数
6/2☆米4月JOLTS求人件数
6/2◎カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
6/2◎ハマック米クリーブランド連銀総裁講演
6/3☆植田日銀総裁講演(きさらぎ会)
6/3☆米5月ADP全国雇用者数
6/3☆米5月ISM非製造業景況指数
6/3◎米地区連銀経済報告(ベージュブック)
6/4◎米5月チャレンジャー人員削減数
6/4☆米新規失業保険申請件数
6/5◎日本4月現金給与総額
6/5☆米5月雇用統計
☆特に重要 ◎重要
<ドル/円 4時間足>

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