
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年5月11日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼8日(金)の為替相場
(1):日本 実質賃金3カ月連続で増加
(2):独鉱工業生産 予想に反して減少
(3):米4月雇用統計はまちまちの結果
(4):米5月ミシガン大消費者信頼感指数 過去最低を更新
(5):米中央軍 イラン船籍タンカーを空爆
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:157円台では神経質な相場展開/ ▼注目の経済指標・イベント
▼8日(金)の為替相場

期間:▼8日(金)午前6時10分~9日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日本 実質賃金3カ月連続で増加
日本3月毎月勤労統計調査で現金給与総額は前年比+2.7%と市場予想(+3.2%)を下回った。これによって実質賃金は前年比+1.0%となり、前月(+1.9%)から伸びは鈍化したものの、3カ月連続で増加した。
(2):独鉱工業生産 予想に反して減少
独3月鉱工業生産は前月比-0.7%と市場予想(+0.4%)に反して減少。同貿易収支も143億ユーロの黒字にとどまり、黒字額は市場予想(178億ユーロ)に届かなかった。
(3):米4月雇用統計はまちまちの結果
米4月雇用統計は、非農業部門雇用者数が11.5万人増と市場予想(6.5万人増)を上回った。ただ、前2か月分が合計で1.6万人下方修正されたこともあって、3カ月平均の増加幅は4.8万人となり、前月時点の6.3万人から縮小した。4月失業率は前月と同じ4.3%だったが、生産活動に従事できる年齢の人口のうち、実際に働いているか、あるいは働く意思を持って求職している人の割合を示す労働参加率は61.8%に低下した(前月61.9%)。また、4月平均時給は前月比+0.2%、前年比+3.6%で、いずれも市場予想(+0.3%、+3.8%)を下回る伸びにとどまった。
(4):米5月ミシガン大消費者信頼感指数 過去最低を更新
米5月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値は48.2と市場予想(49.5)を下回り過去最低を更新。ミシガン大の調査ディレクターは「消費者はコスト上昇の圧力に翻弄され続けており、その主因はガソリン価格の高騰だ」と指摘した。ただ、消費者のインフレ期待は1年先が4.5%に低下(4月4.7%)、5-10年も3.4%に低下した(4月3.5%)。
(5):米中央軍 イラン船籍タンカーを空爆
米中央軍は、米国による封鎖措置に違反してオマーン湾のイラン港への入港を試みていたイラン船籍の石油タンカー2隻に対して空爆を実施し、これを阻止したと発表した。
▼8日(金)の株・債券・商品市場
日経平均: 62713.65 ▼120.19
豪ASX: 8744.354 ▼133.779
上海総合: 4179.953 ▼0.139
英FT: 10233.07 ▼43.88
独DAX: 24338.63 ▼324.98
NYダウ: 49609.16 △12.19
日10年債: 2.483 △0.004
豪10年債: 4.988 △0.0660
英10年債: 4.912 ▼0.036
独10年債: 3.005 △0.002
米2年債: 3.8846 ▼0.0266
米10年債: 4.3541 ▼0.0320
NY原油: 95.42 △0.61
NY金: 4730.70 △19.80
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 156.100 ~ 157.700
ユーロ/円: 183.800 ~ 185.200
ポンド/円: 212.400 ~ 214.000
豪ドル/円: 113.100 ~ 113.900
ドル/円の見通し:157円台では神経質な相場展開
8日のドル/円は終値ベースで約0.1%下落。米国とイランがホルムズ海峡付近で交戦したと報じられたが、トランプ米大統領が「停戦は続いている」と述べ、イランメディアも「交戦後に状況は正常に戻っている」と報じたことで、イラン情勢の悪化懸念が後退しドル売りが優勢となった。ドル/円は一時156.43円前後まで下落した。この日発表された、米4月雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を大きく上回ったものの、平均時給の伸びが予想を下回るなどまちまちの結果となり、影響は限定的だった。 週末にはイランが米国の和平提案への回答を仲介国のパキスタンを通じて提出したが、トランプ大統領は今朝、イランの回答を「全く受け入れられない」と自身のSNSに投稿。事前にイランが提案を拒めば、「さらに激しい攻撃に踏み切る」と警告していたこともあり、週明けの本日は一時156.90円台まで上昇している。もっとも、157円台では政府・日銀による円買い介入への警戒感が強く、急速な円安・ドル高は想定しにくい。引き続きイラン情勢を睨みつつ、157円台では神経質な相場展開となりそうだ。
注目の経済指標・イベント
05/11 (月)
10:30 〇 (中国) 4月消費者物価指数(CPI)
10:30 (中国) 4月生産者物価指数(PPI)
23:00 (米) 4月中古住宅販売件数
26:00 (米) 3年債入札(580億USD)
― (ユーロ圏) EU外相理事会
05/12 (火)
08:50 (日) 日銀金融政策決定会合における主な意見
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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