
このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性がある要因について詳しく解説します。
執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
X(Twitter): https://twitter.com/KandaTakuya
USMCA見直し協議始まる
米国通商代表部(USTR)は先週18日、グリア代表とメキシコのエブラルド経済相が会談したと発表。7月1日に予定されている米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の共同見直しに向けて初の2国間実務協議が行われた。両国は経済安全保障、原産地規則、補完的貿易措置における協力強化などについて議論したとのことだ。
以下は、日本貿易振興機構(JETRO)が18日の協議を受けて発表した短信の一部である。
「米国が見直しにおいて提案する具体的な内容は依然として不明ながらも、今回議論された経済安全保障の分野では、対米外国投資委員会(CFIUS)と同様の仕組みをメキシコに創設するよう米国が要請する可能性があるとみられている。また原産地規則の強化においては、域内原産割合(RVC)の引き上げや、米国内で生産や加工をしなければならない割合の創設、中国製部品の利用制限などが提案されるのではないかと指摘されている。これらは全て、今回の会合で取り上げられた『北米サプライチェーンへの非市場経済国の参入制限』に資する措置となる」
いずれにせよ、USTRは現在のUSMCAについては「欠陥」が多いとの立場を取っていることから、見直しに関する提案はメキシコにとって従来よりも不利な内容になる公算が大きい。今後の協議の行方に注目だ。
なお、USMCAに参加しているもうひとつの国であるカナダは見直し協議をまだ開始していない。カナダが中国との新たな戦略的パートナーシップを発表したことなどから、米国との関係は悪化している。
メキシコペソ/円 週足チャート

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株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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