
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年3月11日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼10日(火)の為替相場
(1):米大統領「戦闘は間もなく終わる」
(2):日本GDP上方修正
(3):中国貿易収支 輸出が大幅な伸び
(4):米中古住宅販売件数 前月から増加
(5):ホルムズ海峡に機雷設置の兆候
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:米2月CPI次第で9日高値を試す動きに/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
10日(火)の為替相場

期間:10日(火)午前6時10分~11日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):米大統領「戦闘は間もなく終わる」
米国のトランプ大統領は会見で、イランへの軍事作戦について「5000以上の目標を攻撃した。全ての戦力を壊滅させた」と主張。その上で「戦闘は間もなく終わる」と述べた。今週中に終結するかとの質問に「そうではないが『間もなく』だ」と答えた。一方、イラン革命防衛隊はその後、国営メディアを通じて「戦争の終結を決めるのは我々だ」と反論。その上で「攻撃を止めるまで、この地域からアメリカやイスラエル、その同盟国に対して石油1リットルも輸出を許さない。価格の引き下げや管理は無駄に終わるだろう」と強調した。
(2):日本GDP上方修正
日本10-12月期国内総生産(GDP)・二次速報は前期比年率+1.3%と一次速報(+0.2%)から予想(+1.0%)以上に上方修正された。個人消費や設備投資が上振れした。
(3):中国貿易収支 輸出が大幅な伸び
中国の1-2月貿易収支は2136.2億ドルの黒字となり、黒字額は市場予想(1761.0億ドル)を上回った。輸出が前年同期比+21.8%と大幅な伸びを記録。米国向けは減少したが、欧州連合(EU)やASEAN(東南アジア諸国連合)向けが伸びた。
(4):米中古住宅販売件数 前月から増加
米2月中古住宅販売件数は年率換算で409万件と市場予想(388万件)に反して前月(402万件)から増加。販売価格の中央値は前年比+0.3%の39.8万ドルだった。
(5):ホルムズ海峡に機雷設置の兆候
一部報道で「米諜報機関はイランがホルムズ海峡の航路に機雷を展開するための措置を講じている兆候を捉え始めた」と伝わった。さらにその後、ホワイトハウス報道官は「米国軍はホルムズ海峡で石油タンカー護衛を行っていない」として、ライト・エネルギー長官の事務所によるSNSへの投稿を否定(のちに削除)した。
10日(火)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:米2月CPI次第で9日高値を試す動きに
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%上昇。前日にトランプ米大統領が早期終戦に言及したことで『有事のドル買い』の巻き戻しが進み、一時157.27円前後まで下落した。もっとも、イランの新最高指導者であるモジタバ師は過激な思想を持っていると言われており、ヘグセス米国防長官は「敵が完全かつ決定的に敗北するまで、我々は決して手を緩めない」などと発言したことからも、イラン戦争への懸念は払しょくされておらず、ドル売り一巡後は底堅い動きとなった。 本日もイラン情勢に関するヘッドラインに一喜一憂する値動きが続くと見られるが、「イランがホルムズ海峡に機雷設置の兆候」と一部で報じられていることからも、中東情勢への懸念が引き続きドル/円の下値を支えることになりそうだ。一方で、158円台では介入警戒感も強く戻り売りが出やすいと考えられる。ただ、NY時間に発表される米2月消費者物価指数(CPI)には注目しておきたい。エネルギー価格の高騰によるインフレ再燃が懸念される中で、米2月CPIの結果次第では9日高値(158.90円前後)を試す動きとなる可能性もあろう。
注目の経済指標:米CPI

注目のイベント:ECB、BOE高官発言
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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