
執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2026年1月16日 16時00分
“チャレンジング”に続く新たな発言出るか!従来通りなら160円台到達も
米ドル/円、牽制発言で下落
パウエルFRB議長が捜査対象になったというニュースを受け、米ドル/円は157.511円まで下落し、まずはドル売りが優勢となりました。
その後、高市首相が「早期の解散総選挙に踏み切る意向」との報道が出ると、市場では
- 「財政運営への責任が問われる」
- 「選挙中は円買い介入がしにくい」
といった思惑が広がり、米ドル/円は159.452円まで上昇しました。これは約1年半ぶりの高値です。
しかし、立憲民主党と公明党が衆議院で新党を結成する方向で調整に入ったとの報道が出ると、自民党が選挙で優位に立つとの見方が後退。
さらに、米国とイランの緊張が高まったことや、米財務長官が韓国ウォン安に懸念を示したことも重なり、リスク回避の円買いが強まりました。
結果として、米ドル/円は158.00円割れまで反落し、今週の上昇分の多くを失う形となりました。
(各レート水準は執筆時点のもの)
日銀会合と牽制発言で円をどこまで押し上げられるか確認
■慎重姿勢から変化はあるのか
来週は日銀会合に加え、製造業・サービス業PMIなど重要な指標が発表されます。
日銀は最近利上げを行ったばかりのため、今回は金利据え置きが予想されています。
注目されるのは、
- 円安による物価見通しの上方修正があるかどうか
- 植田総裁の会見で、次の利上げにどれだけ前向きな姿勢を示すか
という点です。
市場では、26年度の物価見通し(生鮮食品除く)が昨年10月時点で1.8%でしたが、円安が進んだことで上方修正される可能性も指摘されています。
植田総裁が「前倒し利上げ」を示唆するような発言をすれば円高要因に。
逆に、これまで通りの慎重な姿勢を続ければ、再び円売りが強まる可能性があります。
投資家は日銀メンバーの投票行動の変化にも敏感に反応するため、細かい点まで注目が集まりそうです。
上昇の勢い回復するのか(テクニカル分析)
■ 155.00円までの下押しは想定内
米ドル/円は、昨年11月20日高値157.891円を起点とするレジスタンスラインを上抜けたことで、159.452円まで上値を伸ばしました。ただし、複数のオシレーター系指標では過熱感が意識されており、足元では上値を切り下げる動きがみられます。
前述のレジスタンスラインが位置する157.70円付近では下げ渋る可能性もありますが、昨年10月17日安値149.378円を起点とする支持線でのサポートを確認しに行く展開とみる方が無難です。この支持線を維持できない場合には、155.00円付近までの調整を想定しておく必要があると考えます。
【米ドル/円チャート 日足】

出典:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:USD/JPY:155.500-160.500
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一言コメント
今朝の都心での電車トラブルはひどかったですね~。普段乗らない地下鉄を利用してオフィスまで行ったのですが、乗換えのたびに階段を登ったり下りたりと、まるで迷路のようでした。
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