【ドル円週間予想】 146円割れで終えた場合は一段のドル下落へ。148.10-20を上抜けて終えれば下値リスクがやや後退。
直近の日足は続伸に繋げられずに陰線引けとなりました。単体では下げエネルギーの強いものではないことや、146.70-80の日足の下値抵抗を守っており、これを下抜けて来ないと下値余地も拡がり難い状態ですが、上値も切り下げており、148.10-20の抵抗を上抜けて終えるまでは上値余地も拡がり難い状態です。短期トレンドは“ドルやや弱気”の流れにあり、下値リスクがより高い状態ですが、148.10-20の抵抗を上抜けて終えた場合は、日足の形状が改善して上値余地が若干拡がり易くなります。149.10-20の抵抗を上抜けて終えた場合は、150円が視野に入って来ます。逆に、146.20-30の日足の抵抗を下抜けて終えた場合は、新たな下落リスクが生じて144～145円台の下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。日足の上値抵抗は147.70-80，148.10-20，148.80-90，149.10-20，150.00-10に、下値抵抗は146.70-80，146.20-30，145.00±10銭、144.50-60にあります。21日移動平均線は147.81に位置しており、上値抵抗として働く可能性があります。120日線は146.10に位置しており、下値をサポートしていますが、146円を割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが生じます。また、200日線は149.28に位置しており、上値を抑え込んだ状態に変わりありません。
一方直近の週足は、実体が小さく上下にヒゲのある陰線引けとなりました。上下の攻めに失敗した形ですが、上値を切り下げる流れから抜け出しておらず、下値リスクを残した状態です。一方で、今年1月に付けた158.87を基点として上値を切り下げて来た流れからは上抜けた位置を保っていることや、4月に付けた139.89を基点とする週足のサポートラインが146.70-80，144.70-80に位置しており、これらを全て下抜けて越週するか、日足が144円を割り込んで終えない限り、下値余地もまだ拡がり難く、上値トライの可能性を残した状態です。今週の週足ベースで見た上値抵抗は、147.80-90，148.40-50，148.80-90，149.60-70に、下値抵抗は146.70-80，145.60-70，144.70-80にあります。31週週移動平均線は147.62に位置しており、若干下抜けていますが“ダマシ”の範囲内です。しかし、62週線は149.71に位置しており、週足の上値抵抗と重なっており、反発に転じた場合でも強い上値抵抗として働く可能性があります。
今週の戦略は、ドル買いは様子見か146.20-30まで引き付けて。損切りは145.70で一旦撤退です。ドル売りは147.70-80で戻り売り。損切りは148.30で一旦撤退です。これが付いた場合は148.80-90で再度戻り売り。この場合の損切りは149.30で撤退です。
上値は、147.70-80にやや強い抵抗が出来ていますが、これをクリアし、さらに148.10-20の抵抗を上抜けて終えた場合は日足の形状が改善して、148.40-50，148.80-90，149.10-20にある一段と強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。全て上抜けて終えた場合は、短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して149.60-70，150.00-10にある一段と強い抵抗をクリア出来るかどうかをトライする動きが強まり易くなります。しかしこの場合でも中期トレンドがまだ弱く、ドル急伸にも繋がり難いでしょう。下値は、146.90-00に軽い抵抗が、146.70-80，146.40-50，146.10-20にやや強い抵抗がありますが、146円台を割り込んで終えた場合は、新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり、145.80-90，145.40-50，145.00±10銭、144.60～144.80にある強い抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。この場合でも144.50以下で越週するか、日足が144円を割り込んで終えない限り、深い押しにもまだ繋がり難いでしょう。
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