「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆：外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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最新のマーケット情報まとめ
＜ドル円相場の動向＞
・ドル円は一時148円台まで上昇したが、今日は145円台前半まで押し戻された
・背景は中東情勢の影響が大きい
＜中東情勢の展開＞
・先週末：アメリカがイランの核施設を攻撃
・イランがアメリカの軍事施設に攻撃
・トランプ大統領がイスラエルとイランの停戦合意を発表
・有事のドル買いが一気に巻き戻される
・原油相場も大幅下落
＜停戦合意への疑問＞
・イラン側はSNSで「いかなる停戦や軍事行動の停止についても合意はない」と投稿
・イランは攻撃を継続してイスラエル側に死傷者も発生
・停戦実現は不透明で引き続き警戒が必要
＜アメリカの早期利下げ観測＞
・先週：ウォラー理事が「早ければ7月利下げ」と発言
・昨日：ボウマン副議長が「次回会合で利下げ支持」と発言
・グールズビー・シカゴ連銀総裁も利下げ支持の姿勢
＜今夜の注目ポイント＞
・23時：パウエルFRB議長の議会証言
・先週のFOMC記者会見では利下げに慎重姿勢を示していた
・他のFRBメンバーの姿勢変化を受けて、パウエル議長がどう発言するかが焦点
・現在のフェドウォッチでは7月利下げ確率は2割程度
＜テクニカル分析＞
・145円がサポートラインとして機能するかが重要
・145円を下抜けすれば142円～145円のレンジ相場にい戻る可能性
＜結論＞
・短期的には145円割れでレンジ相場復帰の可能性が高い
・中東情勢の停戦合意発表で有事のドル買いが巻き戻されている
・FRB内で早期利下げ観測が高まっており、ドル売り圧力が強まる可能性
・今夜のパウエル議長の議会証言次第では、7月利下げ観測がさらに高まる可能性
お知らせ
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『最新のドル/円相場を解説』
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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