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メキシコペソ 月間為替予想「メキシコ経済減速下での金融緩和継続。メキシコペソ/円は7.2~7.6円のレンジを予想」FXレポート 2025年6月

 

メキシコの経済状況

25年第1四半期のGDPは前期比0.2%、前年同期比0.8%となった。農業分野が堅調で製造業とサービス業の落ち込みをカバーした。
4月のCPIは前月比0.3%、前年比で3.93%の上昇となった。3月の3%からは上昇したがメキシコ中銀のインフレ目標の3%±1%のレンジにはおさまっている

メキシコの金融政策

5月15日の会合でメキシコ中銀は政策金利を0.5%引き下げ8.5%とした。0.5%の利下げは予想通りで3会合連続となった。前回3月の会合では「今後の会合では金融政策の方向の調整を継続し3月同様の規模で調整する可能性があると予想」と声明文に載っていたのでサプライズ感はなかった。
現状のメキシコはインフレが中期目標に着地する可能性が高まる中で、経済の減速が明らかになってきており中銀のフォーカスが経済活動に移ってきた。
今回の声明文は不確実な環境と通商摩擦は経済成長に大きな下方リスクをもたらしていると述べている。
4月のCPIは前年同月比3.9%(3月3.8%)、コア指数3.93%(3月3.64%)と上昇したことを受けて中銀のインフレ見通しは上方修正された。25年2Qは3.5→3.9%、3Qは3.4→3.5%とした。
ただインフレの上昇は一時的としインフレに対する警戒感は高まっていない。
今回声明文では「今後の会合では金融政策の方向の調整を継続し3月同様の規模で調整する可能性があると予想。制限的なスタンスを維持しつつもインフレの環境は金利引き下げのサイクルの継続を許容するだろう」と3月会合の文言を踏襲したために、6月26日の会合でも0.5%の引き下げを示唆している。

メキシコペソの投資戦略

5月に入りドルペソは19.5970付近でスタートし一時19.7778付近まで上昇しました。その後はドル売りペソ買いの流れが続き19.1790付近まで下落しています。ドルペソはサポートされていた20ペソ付近を下抜けして再び下落を続けています。19.50付近に25日移動平均線、19.70付近に200日移動平均線が位置している。このレベルが中期的なレジスタンスとなり19ペソ付近への下落を予想する。
ペソ円は7.272円付近でスタートし一時7.197円まで下落したが7.612円まで上昇し7.5円付近で推移している。7.59円付近に200日移動平均線が位置し、ここがレジスタンスとして位置している。7.6円付近を上抜けすれば7.75円付近への上昇を予想する。一方で7.6円がレジスタンスになるようであれば7.2~7.6円のレンジを予想する。

【メキシコペソ/円 日足】

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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
 
YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。YouTubeなどで個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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