
メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2025年2月21日15時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
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執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也
豪ドル/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週の豪ドル/円は売買交錯
週明け17日、96.85円前後まで強含む場面もありながら、ドル/円が152円台を割り込んで下落する中で失速。翌18日は、豪中銀(RBA)が2020年11月以来の利下げを発表しましたが、ほぼ織り込み済みだった上に、追加利下げに慎重な姿勢を強調したため96円台後半へと反発しました。ただ、19日には高田日銀審議委員が「一段のギアシフトを進める局面だ」などと述べて利上げの継続を主張したことに加え、米国の関税政策やウクライナ和平協議をめぐる不透明感から欧州株が下落したことから円買い主導で反落。20日も、豪1月雇用統計の好結果を受けて一時上昇したものの、ドル/円が150円台を割り込んだ動きにつれて95.33円前後まで反落しました。一転、21日の東京市場では一時96円台半ばへ反発するなど、週を通して豪ドル買いと円買いが交錯する場面が目立ち、方向感が定まらない値動きが続きました。
今週の豪ドル/円の注目ポイントはCPI
2月26日(水)に豪1月消費者物価指数(CPI)が発表されます。RBAが4年ぶりの利下げを行ってから初のインフレ統計となるだけに、今後の利下げペースを占う上で注目が集まりそうです。RBAが4年ぶりの利下げを決めた今月18日、ブロック総裁は「本日の決定は、市場が示唆するような追加利下げが実施されることを意味するものではないことを明確にしておきたい」と発言。利下げはデータ次第との考えを強調しました。1月CPIの市場予想は前年比+2.6%となっており、昨年12月の+2.5%からやや加速すると見られています。コアCPIに相当し、RBAが重視するCPIトリム平均にも注目です。なお、12月のCPIトリム平均値は前年比+2.7%でした。もっとも、すでに市場が次会合(4月)での金利据え置きをメインシナリオに据えていることを踏まえると、1月のCPIおよびCPIトリム平均値については、どちらかと言えば上振れよりも下振れのほうに豪ドルが強く反応しそうです。
今週の豪ドル/円の見通し
予想レンジ
94.500円~97.500円
基調
方向感模索
今週の注目ポイント
☆2/26 豪1月CPI
・主要国株価、国際商品価格
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
