【ユーロ円週間予想】下値余地が限られる可能性。大幅続伸にも繋がり難い。156円割れの越週で一段の下落へ。
直近の日足は実体が小さい陰線引けとなり、小幅続落して終えています。下げエネルギーの強いものではないことや、3手前の大陽線が1/24に付けた164.08を直近高値として上値を切り下げて来た流れから上抜けて短期トレンドに変化が生じていることから、下値余地が限られ易く、週初の押しは一旦買い場となりそうです。一方で、中期トレンドがまだ弱く、163円台に実体を乗せて終えるまでは、下値リスクを残した状態です。また、上値トライに失敗して159円を割り込んで終えた場合は下値余地が拡がり易くなり158.00~157.00ゾーンの足元を固め直す動きが強まり易くなります。さらに156円を割り込んで終えた場合は、新たな下げトレンド入りの可能性が生じます。日足の上値抵抗は160.30-40,161.00-10,162.20-30,162.50-60に、下値抵抗は159.00-10,158.30-40,158.00±10銭、157.00-10にあります。21日移動平均線は160.40に位置しており、若干下抜けていますが、“ダマシ”の範囲内です。120日、200日線は161.52と164.05に位置しており、上値を抑え込んでおり、中期トレンドは“ユーロ”弱気の流れを変えていません。
一方直近の週足は値幅の大きい陽線引けとなり、前週の下げ幅をしっかりと切り返しています。156円台の抵抗を守り切った感があり、上値余地を探る動きに繋げていますが、中期トレンドが弱いことや、昨年7月に付けた175.42と12/30に付けた戻り高値164.90を結ぶレジスタンスラインが162円台後半に位置しており、続伸した場合でも強い上値抵抗として働く可能性が高いと見ています。一方で下値も156円台の抵抗を守って反発に転じており、156円を割り込んで越週しない限り、急反落にも繋がり難い状態です。163円台に乗せて越週すれば下値リスクが後退、逆に156円台を割り込んで越週した場合は150円方向への新たな下落リスクが生じます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は160.80-90,162.20-30,162.70-80に、下値抵抗は159.20-30,158.00-10,156.50-60にあります。31週、62週移動平均線は、161.77と163.09に位置しており、中期トレンドは“ユーロ弱気”の流れに変化が認められません。
今週の戦略は、ユーロ買いは159.40-50で押し目買い。損切りは158.90で一旦撤退です。売りは様子見か162.20-30まで引き付けて。損切りは162.80で撤退です。
上値は、160.30-40,160.80-90,161.00-10,161.70-80,162.20-30,162.70-80に強い抵抗があり、一気に上抜けるにも無理があると見られますが、全てクリアして163円台に乗せて終えれば下値リスクが後退して165~166円台の抵抗をトライする動きへ。下値は、159.50-60,159.00-10にやや強い抵抗が出来ていますが、全て下抜けて終えた場合は、158.00~157.00ゾーンの下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。さらに156.30-40,156.00-10の抵抗を全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが生じてユーロの下落幅拡大に繋がり易くなります。
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