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FX「7.4-7.9、利下げ観測も2025年は首位スタート」メキシコペソ見通し

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総括

FX「7.4-7.9、利下げ観測も2025年は首位スタート」メキシコペソ見通し

予想レンジ 7.4-7.9

 (ポイント)
*2025年は首位スタート
*メキシコペソ=24年は3連覇ならず。12月は復活の兆しがあった
*12月消費者物価低下でペソ反落
*トランプ関税は限定的との報道でペソ上昇
*2月の利下げ幅は0.25%か0.5%か
*若干弱かった年始の指標
*2024年の米国との貿易黒字は過去最高を記録
*S&Pがメキシコの財政運営を評価
*メキシコ大統領 フェンタニル“過去最多押収” 取締りアピール
*ペソ安に介入不要、メキシコ中銀ロドリゲス総裁
*司法制度の混乱続く、最高裁判事8名が同時に上院に辞表
*IMF成長見通し下方修正。メキシコ中銀、OECD、世銀に続く

(2025年は首位スタート)
2年連続最強通貨から2024年は最弱通貨となった。ニアショアリングの波にのってメキシコペソは最強通貨の地位を築き上げたが、司法制度改革による市場・民主主義の後退懸念で内外から批判が高まっていること、AMLO前大統領の積極財政による財政赤字拡大、トランプ次期大統領の関税引き上げ宣言などでペソは下落した。ただ2025年は好スタートを切った。財政難に対しS&Pが前向きな判断を示したこともある。3つの難題の一つの改善が見られた。

(トランプ関税は限定的との報道でペソ上昇)
1月6日はトランプ次期米大統領の側近は、国家安全保障や経済安全保障にとり重要な特定の分野の輸入品にのみ関税を課すことを検討しているとの報道で、リスク選好の流れとなりメキシコペソも買われた。その後トランプ氏は報道を否定したが、リスク選好の流れは続き、ペソとメキシコ株が買われている。

(12月消費者物価低下でペソ反落)
12月のインフレ率が大幅に鈍化した。上昇率は前年同月比4.21%と、2カ月連続で伸び率が縮小した。前回は4.55%上昇。コアは3.65%上昇、前回は3.58%上昇。
中銀はおそらくより積極的なペースで金利を引き下げ続けるだろう。

(2月の利下げ幅は0.25%か0.5%か)
メキシコ中銀ヒース副総裁は、米貿易をめぐる不確実性の高まりを警告しつつも、2月の会合0.25%または0.5%の利下げを議論する可能性があると語った。

インフレが引き続き鈍化していることから、さらなる利下げも検討すると表明した。しかしヒース氏は、メキシコからの米国輸入品に関税が課される可能性が不確実性を高めていると警告した。トランプ大統領が1月20日の就任演説で大きな混乱を宣言しなければ、インフレが予想通りで、予想外のショックもなければ、2月の決定前に政策金利を0.25%から0.5%引き下げるかどうかが議論される可能性があると述べた。
ヒース氏は、現時点での情報では、2025年末の基準金利は8%から8.5%の間が「妥当」だが、いくつかの要因がそれに影響を与える可能性があると警告した。
メキシコ経済は今年の約1.6%から来年はわずか1.12%にとどまると予想している。総合インフレ率は2024年末の4.37%から減速し、2025年には3.8%で終わると見ている。
「景気低迷が続く限り、予想された期間内にインフレ目標を達成できる可能性は高まる」と述べた。ヒース氏は、2026年にメキシコが何らかのマイナスショックに見舞われなければ、インフレ率は3%以内に収まり、金融政策は中立となり、経済はフルスロットルで拡大するだろうと述べた。

(若干弱かった年始の指標)
12月製造業PMIは49.8、前回は49.9
12月企業信頼感指数は51.2、前回は52.0
11月失業率は2.6%、前回は2.5%。
12月消費者信頼感は47.1、前回は47.6。

尚、11月外貨準備高は2323億ドル、前回は2305億ドル。

テクニカル分析

ボリバン2σ下限から上昇も2日連続反落

日足、ボリバン2σ下限から上昇、雲の上。ただ昨日は1月6日-9日の上昇ラインを下抜く。12月3日-1月2日の上昇ラインがサポート。1月8日-9日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
週足、ボリバン2σ下限から反発、中位上抜く、雲の下。12月2日週-30日週の上昇ラインがサポート。7月8日週-12月23日週の下降ラインを上抜くか。5週線、20週線上向く。
月足、ボリバン2σ下限から反発。9月-12月の上昇ラインがサポート。6月-7月の下降ラインが上値抵抗。5か月線上向き、20か月線下向き。
年足、4年振り対円で年足が陰線。23年-24年の上昇ラインがサポート。



VAMOS MEXICO

2024年の米国との貿易黒字は過去最高を記録

メキシコは2024年の最初の11か月間に米国との貿易黒字が過去最高を記録し、世界最大の経済大国への最大の輸出国としての地位を維持した。

メキシコは1月から11月までの間に米国に対して1572億ドルの黒字を計上しており、2023年の同時期に記録した1396億9000万ドルの黒字と比べて12.55増加している。

過去7年間で2倍以上に増加したメキシコの対米貿易黒字は、1月20日に2期目を開始するトランプ次期米大統領にとって大きな悩みの種となっている。

トランプ大統領は長年、メキシコの対米貿易黒字を批判しており、それが大統領としての最初の任期中に米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に置き換えられたNAFTAの終了を望む大きな要因となっていた。
しかし、メキシコの対米貿易黒字は近年増加傾向にあり、少なくともその一因はトランプ大統領が始めた米国と中国の貿易戦争にある。

米国とその貿易相手国との間の貿易不均衡に対抗するために、新たな関税を導入するか、既存の関税を引き上げることを計画しているが、トランプ氏自身によると、メキシコからの輸出品すべてに課すと約束した25%の関税は、米国への麻薬や移民の流入を阻止するためにメキシコにさらなる努力をさせることを目的としている。

「多くの経済学者や貿易専門家は、貿易赤字が経済に悪影響を与えるとは考えておらず、特定の国との貿易関係を『勝ち取ろう』とする試みに対して警告している。しかし、貿易赤字が続くことはしばしば問題であると考える専門家もいる」と主張する人もいる。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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