シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
目次
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロング大幅に減少
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットロング小幅に減少】
10月15日時点で円のポジションは、ドルに対して約3.4万枚の買い越し(ネットロング)。
ショートの積み増し度合いがロングの積み増しよりも大きかったことから、ネットロングは前週から約0.2万枚減少。
期間中のドル/円相場は、148円台から149円台で底堅く推移。
米国の利下げ織り込み度が低下しているほか、日銀の追加利上げについても「年内はない」との見方から円が売られやすい状況は続いている。一方で、日米の選挙を控えているため、結果を見極めたいことから投機筋は大きくポジションを傾けるには至らなかったようだ。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットロング大幅に減少】
10月15日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約1.7万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングが取り崩され、ショートが大幅に積み増されたことで、ネットロングは前週から約2.2万枚減少。
期間中のユーロ/ドル相場は、10月のECB理事会での追加利下げが織り込まれる中で、2カ月半ぶりに1.08ドル台まで下落した。
ECBの利下げピッチが米連邦準備制度理事会(FRB)より速まるとの見方が台頭する中で、投機筋は引き続きユーロ先高観の修正に動いたようだ。
↓↓↓IMMポジションのソースはこちら
IMMポジション
「為替チャート|ドル/円(USDJPY)|60分足」はこちら
「高機能チャート(テクニカル分析)|ドル/円(USDJPY)|60分足」はこちら
「為替チャート|ユーロ/ドル(EURUSD)|60分足」はこちら
「高機能チャート(テクニカル分析)|ユーロ/ドル(EURUSD)|60分足」はこちら

中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。