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来週の為替予想(米ドル/円)「米労働市場へ視線が向く、木曜日が変化日となる可能性」ハロンズ FX 2024/10/12

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2024年10月11日 13時20分

米労働市場へ視線が向く、木曜日が変化日となる可能性

米ドル/円、底堅い?上値重い?どっち

米ドル/円は、三村財務官による円安けん制発言を受けて売りが先行しました。その後、中東リスクや、中国の経済政策全般の立案を担う国家発展改革委員会から目新しい景気刺激策が出なかったことによる失望的な円買いも加わり、米ドル/円は147.352円まで下げました。

しかし、米長期金利が4.0%台を維持する中、中国財政省が12日に財政刺激策について説明するとのニュースが投資家の期待感を強めたほか、米利下げペースが限定されるとの見方を強めたFOMC議事要旨を受けて、米ドル/円は149.543円まで上昇しました。

しかし、米消費者物価指数CPIの上振れにも拘わらず、同新規失業保険申請件数の増加が嫌気され、米ドル/円は148.20円レベルまで押し戻されるなど、高値圏で不安定な値動きとなりました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FX実践解説、米CPI上振れも、労働データ軟調でタコ殴り(2024年10月10日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

衆院選動向が株価の重しとなることも

米CPIについてはインフレ低下の一服を示す内容とはいえ、利下げサイクルに大きく影響を及ぼすほどではないとの見方から、市場の視線は米国の景気動向に再び移ったのかもしれません。であるなら、来週も米景気動向の行方が市場のテーマとなり、9月米小売売上高や失業保険調査の強弱が着目されそうです。特に新規失業保険申請件数は、雇用統計の調査期間と重なる週のデータです。悪化は自然災害による混乱が主な要因とされているものの、幅広い地域での経済の弱さが示されるようなら、再び11月の0.5%利下げ期待が持ち直すことも考えられます。

逆に、データが米経済への不安を落ち着かせれば、改めて11月利下げスキップが意識されて、米ドル/円を押し上げそうです。また、本邦では10月27日投開票の衆議院選挙の第1回情勢調査が公表される見込みで、そこでの情勢判断によっては日経平均株価への影響も懸念されます。何かと、イベントの多い木曜日が相場の変わり目となる可能性があるため、注意が必要と考えます。

目線上下に拡大(テクニカル分析)

米ドル/円は、147.35円レベルまで押し戻されたあと、反落直前の高値149.118円(7日)を超えて上値を伸ばしたものの、結局は頭を抑えられる形になっています。日足一目均衡表の雲に突入して方向性が定まりづらい面もありますが、7月10日高値161.808円を起点とするフィボナッチリトレースメントの50%戻しラインとなる150.692円や、200日移動平均線が推移する151.15円付近のゾーンが相応なレジスタンスとして意識されているように見受けられます。期間21日のボリンジャーバンド+1σライン(147.75円、執筆時点)を支えに、このゾーンを抜ければ目立った抵抗帯は見当たらず、上値を伸ばしやすくなります。一方、このレベルを下抜けてきたときは、10日時点で144.603円となる21日線付近までの調整は想定しておいても良いのではないかと、考えています。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足チャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:145.000-151.000

10/14 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

10月14日は日本では「スポーツの日」で祝日です。1964年の東京オリンピック開会式を記念して、10月10日を「体育の日」と定めていましたが、2020年から移動祝日となり、名称も改称されました。ちなみに、1964年大会での日本のメダルの総数は29個で、2020年大会では58個と、約60年で倍増しています。

 
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