ドル円、一時140.70円へ下落し年初来安値更新…このあと米8月CPIに注目!
欧米時間のドル/円予想レンジ:140.200-142.600円
東京市場のドル/円は、年初来安値を更新。中川日銀審議委員の利上げに前向きな発言が円買いを誘い、米大統領候補者によるテレビ討論会で民主党のハリス氏が優勢との見方からドル売りに傾くと、昨年12月28日以来の安値となる140.70円前後まで下値を拡大しました。
今夜は米8月消費者物価指数(CPI)が発表されます。市場予想によると前年比+2.5%と前回(+2.9%)から大きく鈍化すると見られています。一方で、食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比+3.2%と前回から横ばいの伸びが予想されています。その結果を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを巡る市場の織り込み(0.25%ポイント利下げ約7割、0.50%ポイント利下げ約3割)にどのような変化があるか注目です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、移動平均線が弱気のパーフェクトオーダーを形成し下落基調を維持。直近安値141.60円台を下抜けたことで売り圧力が強まったように見受けられます。終値で142.00円を下抜けていると明日以降も下落しやすい状況が続きそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
9/11(水)
21:00 メキシコ7月鉱工業生産
21:30☆米8月消費者物価指数
23:30 EIA週間原油在庫統計
26:00 米10年債入札(390億ドル)
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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