ドル/円、約2カ月ぶりの154円台へ下落…くすぶる日銀利上げ観測から円買い優勢な地合い
欧米時間のドル/円予想レンジ:153.500-155.600円
東京市場のドル/円は、約2カ月ぶりの安値を更新。序盤に155.99円前後で伸び悩むと日銀の利上げ観測や日本株安を受けて円買いに傾きました。午後には154.35円前後と5月16日以来の安値を付けました。
短期金利市場では、来週31日の日銀金融政策決定会合での10bp(0.10%ポイント)利上げを6割弱織り込んでいます。利上げ観測を受けて円買いに傾きやすい地合いが続いており今夜のドル円も上値の重い相場展開となりそうです。NY市場ではカナダ中銀が政策金利を発表します。6月に続いて25bpの追加利下げに動くと予想されており、この結果が米長期金利に影響をもたらすようだとドル/円相場にも反応が及ぶ可能性があります。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、3本の移動平均線を下抜けてRSIが30ラインに到達間近であり売り圧力が強い状況です。下落の流れが続いた場合は今年の安値から高値への上昇幅に対する38.2%戻し水準153.60円付近が次の下値支持として意識されそうです。同水準を割り込んだ場合は5月安値151.80円台に向けた動きとなる可能性があります。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
7/24(水)
21:00 レーンECB専務理事講演
21:30 米6月卸売在庫
22:45☆カナダ中銀政策金利
22:45☆米7月製造業PMI・速報値
22:45☆米7月サービス業PMI・速報値
23:00☆米6月新築住宅販売件数
23:30 EIA週間原油在庫統計
26:00 米5年債入札(700億ドル)
29:05 ボウマンFRB理事、ローガン・ダラス連銀総裁講演
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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