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FX「問題山積も最安値圏で安定、円に迫る。焦点は来週の政策金利」トルコリラ見通し

 

総括

FX「問題山積も最安値圏で安定、円に迫る。焦点は来週の政策金利」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価首位)

予想レンジ トルコリラ/円4.2-5.2

*問題山積も最安値圏で安定、円と最弱争い
*焦点は来週の政策金利決定
*通貨最弱も株価は世界でも独走状態で強い
*トルコ中銀が為替保護預金で巨額損失
*トルコがイスラエル・イラン紛争の仲介役か
*今週は失業率、小売売上、経常収支
*大統領は経済重視を誓約するが
*3月CPIは68.5%上昇
*2月鉱工業生産は力強い伸び
*シムシェキ財務大臣の政策は効果が見えず
*大統領は5月9日に訪米
*リラは10年で10倍安
*貿易・経常赤字は改善せず
*対円で10年連続陰線を目指すのか
*フィッチは、トルコの格付けを「B」から「Bプラス」に引き上げ
*2023年GDPは4.5%増
*政府は2026年にインフレが一桁となると主張
*預金の4割が外貨預金であることもリラ安要因

(最安値圏で安定)
 最安値圏で安定が続く。継続下落から「安定」となったことは改善かもしれない。地方選挙で野党が勝利した直後は、流れが変わると見られた。イランのイスラエル攻撃観測でリスク回避の円買いで4.60を一時割るも、情勢が落ち着き再び4.75近辺で推移。
 対ドルでは32台。株価(イスタンブール100)は年初来29.58%高で世界で独走状態。10年国債利回りは27.26%。

(トルコがイスラエル・イラン紛争の仲介役か)
 トルコは今回のイランのイスラエル攻撃についてイランから事前に通告されていた。トルコは攻撃前にその情報を米国に知らせ、イスラエルの防御態勢も整った。
 米国CIA長官ウィリアム・バーンズ氏は、トルコのカーリン国家情報長官に対し、イスラエルとイラン間の状況が激化する中、調停を行うよう要請した。報告書は、「カーリン氏は米国側と会談した後、ハマスの代表者らと会談した」と述べた。
 ただトルコはロシア・ウクライナ紛争の仲介も行っているが、まだ解決はしていない。


(次の焦点 政策金利)
 次回政策金利決定は4月25日。3月の消費者物価(CPI)は前年同月比68.5%上昇と、伸び率は前月の67.07%から加速したものの、予想をやや下回った。69.1%上昇が予想されていた。インフレ率は年末までに43.75%に鈍化すると見込まれている。
 中銀は前回インフレ見通しの悪化を理由に、政策金利を5%ポイント引き上げ50%とした。
 中銀政策委員会は、月次インフレ統計で基調的な低下が顕著かつ持続的に観察され、インフレ期待が予測するレンジに収束するまで金融引き締めスタンスを維持するとし、インフレ率の大幅かつ持続的な悪化が予想される場合は引き締めを実施することになると述べている。

(失業率改善、今週は他に小売売上、経常収支)
 今週は2月失業率=結果8.7%(前回9.1%、予想9.4%)の他に、2月小売売上(前回前年比13.3%増、予想11.2%増)、2月経常収支(前回25.6億ドルの赤字、予想23億ドルの赤字)などがある。

(トルコ中銀が巨額損失)
 トルコ中銀は主に外貨保護預金制度に起因して2023年に巨額の損失を記録した。
 官報に掲載された中銀の貸借対照表によると、損失は8182億TL(252億5000万ドル)に達した。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン2σ下限から反発、雲中

 日足、4月12日の2σ下限から反発、4月12日-15日、3月13日-4月12日の上昇ラインがサポート。4月5日-15日のダブルトップが上値抵抗。5日線、20日線上向き。雲中。
 週足、ボリバン2σ下限で下げ止まる。まだ下位。3月11日週-4月8日週の上昇ラインがサポート。4月1日週-8日週の下降ラインが上値抵抗。5週線上向く、20週線下向き。
 月足、2σ下限近辺で推移。1月-2月の上昇ラインを下抜く。12月-2月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、9年連続陰線。その間52円から4円台へ沈む。去年当初は僅かに陽転していたが3月から陰転。今年1月は陽線も3月で円に抜きさられ最下位へ。



メルハバ

エルドアン大統領、次の選挙まで経済重視を誓約

 エルドアン大統領は、2028年の選挙までの今後4年間で経済的課題に取り組む政権の意向を概説した。高生活費とインフレとの戦いの緊急性を訴えた。
 エルドアン大統領は「われわれは国家として全世界を傷つけるこの問題を、神の許しを得て解決する決意だ」と語った。
 大統領は、現在の経済計画のプラスの効果が今年後半にはさらに明らかになるだろうと自信を表明した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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