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FX/為替「ドル/円、3カ月ぶり150円台 34年ぶり高値が視界に」 外為どっとコム トゥデイ 2024年2月14日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年2月14日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼13日(火)の為替相場
(1):英国 週平均賃金が予想を上回る
(2):独ZEW 1年ぶり高水準
(3):米CPIを受けてドル/円150円乗せ
(4):米国株大幅安で豪ドル売り
(5):ポンド/円 約8年半ぶりの190円台

▼13日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:上値試しの展開が続きそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

13日(火)の為替相場

期間:13日(火)午前7時10分~14日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):英国 週平均賃金が予想を上回る

英1月失業率は4.0%、同失業保険申請件数は1.41万件であった(前回4.0%、0.55万件)。英10-12月国際労働機関(ILO)基準の失業率は3.8%で市場予想(4.0%)を下回り前回(3.9%)から低下した。同週平均賃金(除賞与)は前年比+6.2%と前回(9-11月:+6.7%)から伸びが鈍化したものの、市場予想(+6.0%)は上回った。

(2):独ZEW 1年ぶり高水準

独2月ZEW景気期待指数は19.9と市場予想(17.3)を上回り、前回(15.2)から上昇。1年ぶりの高水準となった。ZEW(欧州経済研究センター)は「ドイツに対する経済的な期待が再び改善した」「回答者の3分の2以上が、インフレの低下を踏まえ欧州中銀(ECB)が6カ月以内に利下げを実施すると予想している」と表明した。

(3):米CPIを受けてドル/円150円乗せ

米1月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.1%と前回(+3.4%)から伸びが鈍化したものの、市場予想(+2.9%)を上回った。食品とエネルギーを除いたコアCPIは住居費の上昇などを背景に前年比+3.9%と予想(+3.7%)を上回って高止まりした(前回+3.9%)。これを受けて米長期金利が急騰するとドル/円は3カ月ぶりに150円台を回復。ストップロスを巻き込みながらその後も上げ幅を拡大した。

(4):米国株大幅安で豪ドル売り

米1月CPIが予想を上回り長期金利が上昇したことを嫌気して米国株が寄り付きから大幅安となった。豪ドル/円は、米CPI後のドル買い・豪ドル売りの影響も相まって下落。ただ、ドル/円の上昇が支えとなり97.10円台で下げ渋った。

(5):ポンド/円 約8年半ぶりの190円台

ポンド/円が2015年8月以来、約8年半ぶりに190円台へ上伸。英国の賃金の伸びが予想ほど鈍化しなかったことで英中銀(BOE)の利下げ観測が後退した。米1月CPIを受けたドル高はポンドに対しても及んだが、円に対するドル高圧力に比べると格段に小さかった。このため対円ではポンドが上昇した。ユーロ/円もポンド円につれて強含んだが、先月高値(161.86円前後)を超えられずに伸び悩んだ。

13日(火)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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【情報提供:外為どっとコム】

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:上値試しの展開が続きそう

昨日のドル/円は3カ月ぶりに150円台へと上昇。米1月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びとなったことを受けて米長期金利が上昇すると昨年11月17日以来の高値となる150.88円前後まで上伸した。中でも、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIが前年比+3.9%と鈍化予想に反して高止まりしたことで米利下げ観測が一段と後退。米国のサービス分野におけるインフレの根強さがあらためて示されたとの見方から3月利下げの市場織り込みは10%を下回り、5月利下げの織り込みも30%台に急低下した。
ドル/円は、あと1円余りに迫った昨年高値(151.91円前後)および一昨年高値(1990年以来の高値=151.94円前後)を視界に捉えた格好で、本日も上値試しの展開が続きそうだ。ただ、150円以上の水準では本邦当局による円安けん制への警戒が必要になる。昨年も財務省の神田財務官が円買い介入について「スタンバイだ」と発言したことでドル安・円高に振れる場面があった。こうした口先介入にドル高・円安トレンドを変える力はないと見るが、実弾介入が近いと思わせる強いけん制があれば一時的にせよ円を買い戻す動きが強まる可能性が高い。仮に本日中に151円台後半への上値試しがあるとすれば、介入への警戒感がいくぶん薄れる海外市場で、という展開になりそうだ。

注目の経済指標:英1月CPI

注目のイベント:ベイリーBOE総裁発言

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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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