「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
目次
今日のドル円 トレードシナリオ
テクニカル分析で環境認識
①週足:下落基調強まり145円台へ・・・147円台半ばで伸び悩むと反落。再び147円を割り込んだところで下落の勢いが加速しました。12月安値を更新すると9月1日以来となる145.06円前後へ軟化しました。ただ、6月高値(145.07円)が意識されると下げ渋っています。6月高値は今年第3波動の高値であり重要なポイントです。また144円台も意識されやすいため144.00円-145.00円付近は下値支持となりそうです。同支持ゾーンで反発し上昇基調を継続するか、下抜けて下落基調を強めるか注目です。
ドル/円 週足チャート
トレード方針:相場状況次第
②相場展開の予想・・・下落基調を強めていますが、すでに2円近く下落しています。また、重要な支持線となる145.00円付近を推移しています。ダブルボトムを形成し底堅さを確認すれば買い場となるかもしれません。ただ、ある程度の値幅を戻せば売り場となる可能性があります。
③トレードタイミング・・・戻り売りポイントは、145.80-146.00円付近と見ます。また、145.00円付近でダブルボトムを形成しネックライン(145.40円付近)を上抜くと買い場となる可能性があります。
ドル/円 5分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 外為注文情報(図2)
https://www.gaitame.com/markets/order/
注目経済指標・イベント
④ポイント解説・・・今週に発表されたJOLTS求人件数やADP全国雇用者数の結果から米労働市場の減速が意識されています。そうした中で今夜は、米11月チャレンジャー人員削減数と米新規失業保険申請件数が発表されます。ただ、明日に米11月雇用統計の発表を控えているためドル/円に対して決定的な材料とはなりにくそうです。
12/7(木)
19:00 ユーロ圏7-9月期GDP・確定値
21:00 メキシコ11月消費者物価指数
21:30☆米11月チャレンジャー人員削減数
22:30 カナダ10月住宅建設許可件数
22:30☆米新規失業保険申請件数
24:00 米10月卸売売上高
24:00 エルダーソンECB専務理事講演
----- ユーロ圏財務相会合
12/8(金)
08:30 日本10月勤労統計調査
08:50 日本7-9月期GDP・改定値
08:50 日本10月経常収支
08:50 日本10月貿易収支
※☆は特に注目の材料
『17時前後の円高場面を緊急配信(録画)』
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。