オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・12月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
・NY原油先物市場は続落。例年1-3月期は原油の需要が弱まりやすいため、来年1-3月期は原油供給過剰になるとの見方が売り圧力となった。終値は前日比-0.72ドルの1バレル=72.32ドル(12月5日)。
・11月29日に発表された豪10月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+4.9%となり豪州のインフレは前月(+5.6%)から大幅に鈍化した。
10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。
・11月16日発表の豪10月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.40万人増)を大幅に上回る5.50万人の増加だった。失業率は3.7%へ上昇、労働参加率は67.0%へ上昇した。
今日のメインシナリオは
豪GDPの結果次第ではRBAが早期利下げに転じる?
本日は豪7-9月期国内総生産(GDP)が発表される。市場予想は前期比+0.5%(前回:+0.4%)となっている。7月~9月の豪州の小売売上高は一見堅調に見えるが(前月比+0.6%、+0.2%、+0.9%)、これは移民による人口増加の影響が強く、決して個人消費が堅調であることを示しているわけではない。また、対GDP比で見る純輸出も7-9月期は前期比-0.6%と落ち込んでいる。5日に発表されたRBA理事会の声明文が期待したほどタカ派でなかったことから、仮に豪7-9月期GDPが市場予想を下回る弱い結果となった場合には、RBAの利上げ停止及び早期利下げ観測が高まることになりそうだ。
この先の個別相場変動
■豪7-9月期GDPが予想を下回る
⇒豪州の景気は予想以上に鈍化している
⇒RBAの利上げ停止、早期利下げ期待が高まる
⇒豪ドルは売られる
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
豪7-9月期GDP
日米株価指数動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。2時に豪ドル/米ドルのストキャスティクスで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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