ドル/円、一時146円半ば…米雇用統計を前にJOLTS求人件数の結果に注目集まる
東京市場のドル/円は、147円台前半を中心にもみ合う展開。一時147.38円前後まで強含みましたが、その後は146.97円前後まで小緩むなど方向感のない値動きとなりました。
欧州市場前に米長期金利が低下したことなどをきっかけに、ドル売り・円買いが強まると146.68円前後まで軟化しました。しかし、欧州勢参入後は円売りに傾くと147.10円台まで持ち直しました。 一方、独11月サービス部門PMI・改定値が49.6(速報値:48.7)、ユーロ圏11月サービス部門PMI・改定値は48.7(速報値:48.2)と上方修正されました。
今夜は米11月ISM非製造業景況指数が発表されます。市場予想は52.3と3カ月ぶりに前回(51.8)から小幅に上昇すると見られています。また、同時刻に発表される米10月JOLTS求人件数にも注目が集まっています。双方の結果次第では、ドル/円相場が乱高下する可能性もあるため注意しましょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、高値・安値を切り下げ、MACDが0ライン下を推移していることなどから円高基調は継続していると見れます。7月安値から11月高値への上昇幅の38.2%押し水準を下値支持に147円台へ反発しましたが、147円台の上値は重いように見受けられます。仮に同支持線を下抜けた場合は145円台への下落も考えられます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
12/5(火)
23:45 米11月サービス業PMI・改定値
24:00☆米10月JOLTS求人件数
24:00☆米11月ISM非製造業景況指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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