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ドル円午前の為替予想、1週間ぶりとなる147円台まで下落!147.15円の攻防に注視!! 2023/11/29


午前の為替予想は… 米利下げ観測が重し 147.15円の攻防に注目

作成日時 :2023年11月29日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

ドル円予想レンジ

146.600-148.000円

前日の振り返りとドル円予想

昨日のドル/円は米長期金利の低下を受けて147円台へと続落。欧州市場では148.80円台へと持ち直す場面もあったが、NY市場に入り米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が「数か月後の利下げ」の可能性に言及すると147.33円前後まで急落した。金融政策に敏感な米2年債利回りは前日比15bp(0.15%)超もの大幅低下となり、約3か月半ぶりに4.73%前後を付けた。
米金利先物は来年3月の25bp利下げを4割弱、5月の利下げを6割強織り込んでおり、ドルは本日も利下げ観測を重しに上値の重い展開となりそうだ。ドル/円は、チャート上の下値ポイントとして意識されている21日安値147.15円前後を下抜ければ下げが加速する可能性もあろう。
もっとも、米利下げについてはウォラー理事の発言がFRBの総意というわけでもなさそうだ。ボウマンFRB理事は昨日の講演で、インフレの低下が不十分なら「利上げ」を支持する考えに変わりはないと述べている。ウォラー理事の利下げ発言についても、「インフレが一段と低下すれば」との前置きがあってのものだった。市場には、明日30日に発表される米10月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)の結果を見きわめたいとのムードも広がりそうだ。

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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