オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・11月16日発表の豪10月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.40万人増)を大幅に上回る5.50万人の増加だった。失業率は3.7%へ上昇、労働参加率は67.0%へ上昇した。
・NY原油先物市場は続落。今年の米国での産油量が過去最大になるとの見通しのほか、来年は世界的に景気が悪化するとの見通しなどが売り材料となった。終値は前営業日比-3.76ドルの1バレル=72.90ドル(11月16日)。
・11月7日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%へ0.25%の利上げを実施した。
・10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。豪9月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.6%(前月+5.2%)だった。
今日のメインシナリオは
感謝祭前の調整も?米住宅関連指標に注意!
本日は豪州や中国にて主要な経済指標の発表は予定されていない。昨日は米NYダウ平均や原油価格の下落などの影響から、豪ドル/円は5営業日ぶりの陰線引けとなった。来週は23日から米国が感謝祭休暇となるため、少し気の早い持ち高調整が持ち込まれる可能性があることは留意しておきたい。
他方で、米国では住宅関連の経済指標の発表が控えている。ここ数日、米国の景気動向に関する指標への市場の反応が強くなっているため、本日も米経済指標の結果を受けた米長期金利の動向が豪ドル相場にも影響を与えそうだ。
この先の個別相場変動
■米住宅関連指標が予想を上回る
⇒米国の景気は堅調との見方が広がる
⇒米株価指数が上昇
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは買われる
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
米長期金利動向
日米株価動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に太陽が覗き、豪ドル/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。6時に豪ドル/円のボリンジャーバンドとRSIで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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