個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。
作成日時：2023年10月25日14時
執筆：CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー
昨日は一時149円台前半にまで押し目を作るも結局全戻し。
欧州時間で下落するものの、NYオープンでは149.90円までの戻り、下では買いが旺盛です。
昨日、「ドル円昼ライブ」に出演させていただきましたが、昨日の昼時点で外為どっとコムユーザーさんだけのドル/円売りオーダーは200億円以上（注文数量と注文が入っている値から推測）が並んでいるとのことでした。
外為注文情報を参照
https://www.gaitame.com/markets/order/
昨日もコメントさせていただきましたが、短期トレードはこの壁を利用して、徹底的な戻り売り戦略を。スイングトレーダーはこのブレイクにかけた損小利大トレードを。この流れは本日も続きそうです。
200億円以上の戻り売りオーダーの方の大半は短期トレーダーでしょう。
よって150円手前でショートしたポジションは当然10-30pips利が乗れば、利益確定に動いてくるため、下値も限定的な値動きになります。
一方、僕のようなスイングトレーダーは下に買い指値注文を並べますので、それらがクッションのように反発し、アセンディングトライアングルのような形状にローソク足がならざるを得なくなってくると考えております。
押し目がないので、買い指値注文を切り上げる、短期トレーダーも何度も売買を繰り返しますが、徐々にショートエントリーを控えて様子見姿勢に切り替えていく、その様が綺麗にローソク足チャートに表れていると思います。
目次
▼ドル/円、さらに狭いレンジに移行していくのか？
▼豪CPIは反発傾向？インフレ低下傾向は減速気味
ドル/円、さらに狭いレンジに移行していくのか？
出所：TradingView
ドル/円4時間足分析です。
3週間ぶりにドル/円の買いを再エントリーしています。
目先、このトライアングルを上方向に抜けて、150円がサポートラインとなる値動きを予想しております。
スワップ金利も徐々にジャブが入っていることでしょう。売り方は徐々にマイナスに触れますし、スイングポジションは同じ価格帯ならばより有利な方向に動きます。
よって、この金利差での損失はいずれ価格に反映されます。150円のせめぎ合いもよりタイトになると予想しております。
今週後半は149.85-149.99円ゾーンにて、極めて狭いレンジで推移すると予想します。
最終的にはストップロスを巻き込んだショートカバー合戦が近々繰り広げられる方向で見ています。
また150.00-50にはノータッチオプションも存在するそうなので、投機筋もこの短期戦に参戦していることが窺えます。（大型のノータッチ系のオプションはだいたい時間の経過とともに破られることが多いです、経験上）
もしも仮に大きなファンダメンタズ材料で動いた場合、大きな上昇につながると予想します。
個人的には目先のターゲットは昨年の高値である152円手前までの上昇を来週以降、狙っていくシナリオでトレードを予定しております。
豪CPIは反発傾向？インフレ低下傾向は減速気味
出所：TradingView
続いて、ポンド/豪ドル日足チャートです。
残念ながら、先日ご紹介していたユーロ/豪ドルとユーロ/NZドルはストップにヒットしてしまいました。
その後の経済指標でまたオセアニアが買われて下落傾向に転じているのですが、現在持っているポジションはポンド/豪ドルのショートのみとなります。
致し方ないので、この通貨ペアだけでスイングしていこうと思います（笑）
下目線は変わっておらず、欧州エリアでもインフレ率の低下傾向がしっかりと見えてきておりますし、昨日発表されたPMIもおおよそ市場予想を下回る結果が目立ちました。
これは、インフレ経済を抑制する材料でもあります。
そして豪ドルですが、本日発表されたCPIは市場予想を上回りました。
8月CPIは+5.2％だったのですが、今回発表された9月CPIは+5.6％と反転傾向です。
下げ止まり感が漂いますので、欧州インフレ基調に反して、オセアニアエリアでは上昇基調に再び転じていると感じます。
金利差縮小方向でマーケットが動くと考えていますので、ポンド/豪ドルの下落は大きなものになると予想しております。
目先、1.85方向を狙ったショートトレードを継続予定です。
またスイスフランにも注目をしているものの、まだポジションを取りきれておりませんので、また次回チャンスがあればご紹介したいと思います。
ドル/円上昇目線継続、遠い距離を見据えてトレード予定です。
【ひろぴー氏出演動画】
ひろぴーFX＆Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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