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ドル円チャート的には買い、ポジションは短めに欲張らず軽めに利食う 2023/10/23(月)井上義教

配信期間が終了しました。
最新動画は【明快!テクニカルレビュー】で公開しています。

動画配信期間:2023/10/23~2024/1/23

大手銀行で為替・債券・スワップ市場のチーフディーラーとして活躍した経験を持つ百戦錬磨のプロトレーダー、井上義教氏が、毎週掲載される「FX ウィークリーテクニカルレポート」のレビューを明快に解説いたします!

時間がない方向け「30秒ポイント要約」ドル円
・チャート的には買い
・下側に振り落とされるリスクには注意
ユーロ円
・終値ベースで高値を更新
・買いに傾けることができるチャートかも
ポンド円
・チャートを見る限りニュートラル
・積極的なリスクテイクは控える
豪ドル円
・売られるリスクの方が大きいかも
・スタンスを少し幅広にとって見守る

ユーロドル
・少し下値不安が和らいだか
・直近は軽めに買いで入ってもいいのかな
ポンドドル
・戻してはいるがたかが知れてる
豪ドル米ドル
・とても買えないチャート形成

 

目次

0:00 ドル円分析
2:01 ユーロ円分析
2:47 ポンド円分析
3:25 豪ドル円分析
4:31 対ドル(ユーロ・ポンド・豪ドル)分析
6:40 トレード戦略まとめ 
7:09 おしらせ

要約

難しい相場というか、動かなくなってきたという表現の方が妥当かもわかりません。
まずドル円の日足なんですけれども、先週水木金とちょっと小動きですよね。

【ドル/円(USD/JPY) 日足チャート】※2023年10月22日21:00頃

最新の為替チャート|ドル/円(USDJPY)|日足」はこちら

ただ下がるわけではないと。下がるという観点でいうと、火曜日の下ヒゲは非常に象徴的なんですけれども、売られて戻ってきたということをこの下ヒゲが現しているんですが、寄り付きは149.50円で安値は148.70円台までありますから、70~80銭売られて戻して高く引けたということなんですね。その後の値動きの小ささを見ると、チャート的には買いでいいんだろうということなんですけども、こういうふうに下押しする局面があると、取れる利幅よりも下側に振り落とされる時の損失の方が圧倒的に大きいというバランスになってしまってるということなんです。それを承知の上でドルを買うのかどうなのかと、そういう相場だろうというふうに思いますね。
ただ、先週金曜日の足型を見ると、上下34~35銭しか動いていません。そうすると下がったところを買うのは危ないし、高いところを買うと捕まるかもしれない。そういうジレンマに陥るわけですから、あまり短期のトレードを勧めするのはよくないかもしれませんが、トレードタームを短く、そしてロットを上げるのではなくて下げるような形で下落した時の損失を小さくするような、そういう工夫が必要かなというふうに思いますね。

ドル円は実体線が移動平均線に対して高いところで保っていますので、買いでいいかなと思うんですが、それ以上に買いっぽいのはユーロ円なんですね。

【ユーロ/円(EUR/JPY) 2時間足チャート】※2023年10月22日21:00頃

最新の為替チャート|ユーロ/円(EURJPY)|日足」はこちら

中期長期の移動平均線を横ばい状況の中、実体線が上下動を繰り返してきたんですが、徐々に下値を切り上げて先週の後半、特に金曜日の陽線、それほど大きな陽線ではないですが、終値ベースで高値を更新してきているんですね。8月末以来の水準ということで、少し買いに傾けることができるチャートではないかというふうな気がしています。ただ、全体的に値動きは乏しいということがありますので、ドル円よりはユーロ円の方が買いやすいかなと。下がった時に買い戻しの圧力というのを感じさせますので、ドル円よりはユーロ円の方が買いやすいかなというふうには思います。

ポンド円は非常に厳しくて、中期長期の移動平均線がほぼ横ばい推移の中、実体線はその間でうろうろしてるだけと。

【ポンド/円(GBP/JPY) 日足チャート】※2023年10月22日21:00頃

最新の為替チャート|ポンド/円(GBPJPY)|日足」はこちら

売られると戻すんですけど、上も追いかけないという感じ。チャートを見る限りニュートラルっぽい印象しか受けませんので、積極的なリスクテイクは控えるべきかなと思います。少しスタンスを幅広にとってみた方がいいのかなという気がします。

豪ドル円も同様です。

【豪ドル/円(AUD/JPY) 日足チャート】※2023年10月22日21:00頃

最新の為替チャート|豪ドル/円(AUDJPY)|日足」はこちら

中期と長期の移動平均線がジワジワと下落傾向の中、実体線が上下動を繰り返すんですけど、ほぼ無秩序に上下動を繰り返しているという印象が非常に強いです。先週の後半3本陰線を連ねてますから、どちらかというと買われるよりも売られるリスクの方が大きいかもわかりません。かといって売るなら売るで10月16、17日あたりの安値を下回って引けるとか、そういう形になってから売り始めても良いのではないかという風な感じです。
ポンド円と豪ドル円についてはほぼ方向感は感じませんので、スタンスを少し幅広にとって見守るという感じが良いのではないかなというふうに思います。対円は買えそうなのがユーロ円、買えるかなっていうのがドル円、そんな感じじゃないでしょうかね。

そして対ドルなんですけど、ユーロドルは12日の陰線がキーポイントになるかなと思っていて、次の日も下押ししたんですが、問題はその後です。

【ユーロ/ドル(EUR/USD) 日足チャート】2023年10月22日21:00頃

最新の為替チャート|ユーロ/ドル(EURUSD)|日足」はこちら

全然追撃の売りが見られない。どちらかというと、陽線ばかり出現して1日だけ陰線出ましたが、あとは戻る一方と。短期と中期の移動平均線もゴールデンクロス、MACDもかなり0ラインに向けて頑張って戻してきてるということで、少し下値不安が和らいでしまったのかなという印象ですね。もちろん、長期の移動平均線は依然として下向き傾向を保っていますし、実体線もこの直近の2、3週間だけ見るとちょっと強いかなという気はしますが、足を広げてみると、やはり下落の勢いはまだまだ戻ったら戻り売り圧力として残っているでしょうっていう風なことはチャートからも分かります。目先は12日の陰線を埋めるような動きになるかもわかりませんが、その後順調に上昇トレンドを描くには、おいそれとは行かないんじゃないかなというふうには思います。
ただ、出戻ったところを軽く叩いてしまうと、平然と踏まれる、買戻しを余儀なくさせられるっていう風な展開が予想されますので、直近は軽めに買いで入ってもいいのかなというような雰囲気ではないかと思います。

ポンドドルは戻してるのは戻してるんだけど、たかが知れてる。

【ポンド/ドル(GBP/USD) 日足チャート】2023年10月22日21:00頃

最新の為替チャート|ポンド/ドル(GBPUSD)|日足」はこちら

やはり、ユーロ円とユーロドルのチャートを見る限り、ユーロは少し買われてるなっていう印象です。

豪ドル米ドルはもう明確なんですけど、先週後半陰線連ねて、これじゃとても買えないよねっていうチャート形成です。

【豪ドル/米ドル(AUD/USD) 日足チャート】2023年10月22日21:00頃

最新の為替チャート|豪ドル/米ドル(AUDUSD)|日足」はこちら

どちらかというと売りポジションを作ってもいいかなという風な感じのチャート形成になってる点は、ちょっと注意が必要かなというふうに思いますね。

全体的にボラティリティーが落ちていますので、ポジションを保有する期間をあまり長くしてだらだらと持ち続けると介入だなんだ、思惑だなんだで逆に行っちゃう可能性があると思いますので、少し短めにあまり欲張らずに軽めに利食う、そんな感じがいいのではないかなというふうに思います。

「FX ウィークリーテクニカルレポート」
https://www.gaitame.com/media/entry/2023/10/23/072602

 
井上義教 氏
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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