オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・NY原油先物市場は急反発。イスラエル軍がガザ地区北部への地上侵攻を通告したことなどにより中東の地政学リスクが高まった。終値は前営業日比+4.78ドルの1バレル=87.69ドル(10月13日)。
・10月3日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。
・9月27日に発表された豪8月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.2%(前月+4.9%)だった。7月26日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%となり、前四半期(+7.0%)から鈍化した。
・9月14日発表の豪8月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.50万人増)を大きく上回る6.49万人の増加だった。失業率は3.7%で前月から変わらなかったが、労働参加率が67.0%まで上昇し過去最高を記録した。
今日のメインシナリオは
中国人民銀は支援策強化に動くか?
本日は中国の中期貸出制度 1年物金利(MLF:Medium-term Lending Facilities)が発表される。MLFは中国人民銀行(PBOC)が市中銀行へ短期的に資金を融通する際に適用される金利だ。市場はPBOCが本日MLFを2.50%で据え置くと予想している。他方で、10月13日に発表された中国9月CPIが前年から横ばいとなったほか、中国9月生産者物価指数(PPI)は前年比-2.5%となり、中国の景気回復には支援策強化が必要との見方が浮上している。通常中央銀行が金利を引き下げた場合、当該通貨は売られやすくなる。しかしPBOCがMLFを引き下げた場合は、中国の景気回復に対する期待が膨らむため中国と交易関係の強い豪ドルは買われる可能性があるため注意したい。
この先の個別相場変動
■PBOCがMLFを引き下げる
⇒中国の景気回復期待が膨らむ
⇒豪州は中国と交易関係が強い
⇒豪ドルは買われる
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
中国MLF金利
中東情勢
米長期金利動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。7時に豪ドル/円のボリンジャーバンドとストキャスティクス、豪ドル/米ドルのボリンジャーバンドで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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