オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・NY原油先物市場は大幅安。米国の週間原油在庫統計においてガソリン在庫が大幅に積み増されていたことが材料視された。終値は前営業日比-5.01ドルの1バレル=84.22ドル(10月4日)。
・10月3日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。
・9月27日に発表された豪8月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.2%(前月+4.9%)だった。7月26日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%となり、前四半期(+7.0%)から鈍化した。
・9月14日発表の豪8月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.50万人増)を大きく上回る6.49万人の増加だった。失業率は3.7%で前月から変わらなかったが、労働参加率が67.0%まで上昇し過去最高を記録した。
今日のメインシナリオは
原油の大幅安が豪ドル上昇を阻む…米注目指標を前に豪ドル/円は方向感模索中
昨日は米長期金利利回りの低下を受けた米ドル売りや、米国株価指数の上昇など豪ドル買いに繋がりそうな材料があったにもかかわらず、豪ドルの上昇は限定的となった。これは原油価格が大幅に下落したことなどが要因と考えられる。本日は豪州にて主要経済指標の発表は予定されていない。そのため、昨日同様に米国や中国の株価動向が豪ドル相場のメインドライバーとなりそうだ。
米国時間には米8月貿易収支や新規失業保険申請件数が発表される。しかし、明日に注目の米9月雇用統計が控えていることから相場全体に様子見ムードが漂いそうだ。
この先の個別相場変動
■米経済指標が予想を上回る
⇒米国経済は引き続き堅調
⇒明日に米9月雇用統計を控える
⇒結果を見極めたい
⇒豪ドルは方向感が出ない
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
米経済指標
世界的な株価指数動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り、豪ドル/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。23時に豪ドル/米ドルのボリンジャーバンドで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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