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ドル円は引き続き上昇なるか!ドル高に傾けるのが合理的?米金利の動向がカギに 2023/10/2(月)井上義教

配信期間が終了しました。
最新動画は【明快!テクニカルレビュー】で公開しています。

動画配信期間:2023/10/2~2024/1/2

大手銀行で為替・債券・スワップ市場のチーフディーラーとして活躍した経験を持つ百戦錬磨のプロトレーダー、井上義教氏が、毎週掲載される「FX ウィークリーテクニカルレポート」のレビューを明快に解説いたします!

時間がない方向け「30秒ポイント要約」ドル円
・高く引けて3本の移動平均線は右上がり
・買いは買い
ユーロ円
・ドル円と正反対
・上も下も動きにくい
ポンド円
・ユーロ円と同じようなチャート形成
・中長期移動平均線より実体線が下側に位置&もうすぐデッドクロスを形成しそう→やや買いを慎重にさせるイメージ
・下落に転じる可能性もある
豪ドル円
・高く引けている→買いは買いか
・上ヒゲをゆっくり埋めていくような上昇をイメージ
ユーロドル
・まだ売りの目で差し支えないチャート
ポンドドル
・チャート的には売りから入るべきか

 

目次

0:00 ドル円分析
0:47 ユーロ円分析
1:16 ポンド円分析
2:03 豪ドル円分析
3:02 ユーロドル分析
4:03 ポンドドル分析 
4:47 おしらせ

要約

なかなか難しい相場が続いていまして、ドル円は買いは買いなんですけどね。とはいえ金曜日少し崩れまして、いよいよ終わったかと思ったらそこから戻して、小陽線ということで、結局高く引けているんですね。
30分足で見ると、買い戻しの人は投げざるを得ないし、安いところを叩いた人は買い戻さざるを得ない。でも高く引けてますしね。3本の移動平均線が右上がりですし、一番上に位置してますから、買いは買いなのかなという風にしか言いようがないですね。

ユーロ円はドル円と正反対なんですね。ドル円は水曜日にかけて上伸してその後ダレたんですが、ユーロ円は水曜日にかけて売られてその後戻しました。ただ、中期長期の移動平均線がかなり乖離を失うような形、収束するような中で上も下も動きにくいという感じがします。個人的には下側かなと思ってたんですが、先週末高く引けまして、どうなんだろうというイメージでしょうかね。MACDも0ラインに収束しつつありますし、もう分からんという感じがします。

ポンド円はユーロ円と同じようなチャート形成ですが、中期長期の移動平均線よりも実体線が下側に位置しているというのが違う点。そして中期長期の移動平均線がもうすぐデッドクロスを形成しそうだという点が、やや買いを慎重にさせるイメージがあります。というかですね、金曜日も上ヒゲを伴って戻して引けていますが、時間が経過するたびにダレていって、ひょっとすると下落に転じる可能性もあるかなという予感をさせる動きだったのではないかと感じています。

ドル円を見てると、対円は買いみたいな感じに思わなくもないんですが、ドル円以外の通貨ペアを見ていると、特にユーロ円・ポンド円、中でもポンド円はちょっとこのチャートでは買いにくいだろうなと思い始めているところですね。

それから豪ドル円です。木曜日の陽線で戻したところまではいいんですが、金曜日も7円の手前まで買われてるんですね。1時間足で見ると、もう完全に上放れてしまいましたし、売り方は買い戻すしか選択はないんじゃないかというふうに思ったんですが、そこから夜間に売られて引けました。日足で見ると高い位置で引けてますので悪くはないんですが、この上ヒゲというのはちょっと罪づくりで、売ってる人は買い戻さないとという形ですし、買ってる人は売らないとという形で、売り方も買い方も傷ついた値動きだったのではないかなというふうに思います。ただ高く引けていますので、買いは買いということなんでしょう。何となくですが、この上ヒゲを埋めていくような、ゆるゆると上がっていくのではないかなという風なイメージを持っているところですね。中期長期の移動平均線はゴールデンクロスしましたし、チャート的にはそんなに悪くない。ただ金曜日の上ヒゲはどうしてくれんのという風なイメージでしょうかね。

それからユーロドルですが、木曜日に水曜日の陰線をほぼ埋めるような形、金曜日もこんなに戻すんかっていうぐらい買われていました。ただ、引けてみると比較的落ち着いた動きということで、陽線は陽線ですけど、個人的にはまだ売りの目で見て差し支えないチャートではないかなという風に思っています。下落トレンドに転じたのは長期の移動平均線を実体線が下回って一度戻りに失敗した辺りからだと思いますので、まだ1カ月も経っていないぐらいの時間の経過なんですが、その間やはり陰線の出現が多く見られますし、主立った戻り高値の更新を失敗しているので、そういった状況が続いているうちは下向きのリスクで考えておいていいのではないかなという風な気がしますね。金曜日の上ヒゲの状況を見ると戻り売り圧力が強いのではないかなという気がします。

対円もドル円と他の通貨ペアがバラバラ、そして豪ドル円が独自の動きを見せ始めていて対ドルもユーロドル・ポンドドルが似たような感じ。アメリカの金利が上がるならドル買いかもしれないけど、下がるんだったら買えないよねみたいな、何か比較的単純な動きのように見えますが、金利がどっちに動くかというのはわかりにくいところがありますし、そうこう言ってる間にまた雇用統計だというふうな話になってきます。対ドルで先週金曜日に上ヒゲを伴ったという事実だけは残っていますから、チャート的には売りから入るべきかなという感じがします。
ドル高に傾けるというのは現時点では理にかなっているのではないかなと。ちびちびとやっていくしかないのかなという気がします。ちょっと難しい相場が続いてますけど、損ばかり出して体力を削がれないように、ということも気をつけてやっていきたいなと思います。

「FX ウィークリーテクニカルレポート」
https://www.gaitame.com/media/entry/2023/10/02/072739

 
井上義教 氏
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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