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来週のドル円見通し:月末リバランスでドル一時下落の可能性も、来週以降はまたドル高推移か 2023/9/29(金)志摩力男

配信期間が終了しました。
最新動画は【外為マーケットビュー】で公開しています。

動画配信期間:2023/9/29~2023/10/13

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

時間がない方向け「30秒ポイント要約」振り返り
・あらゆる通貨でドル高が進行
・FOMCのドットチャートで高金利継続が濃厚に
・日銀は金融緩和を継続
・米長期金利が急上昇
・口先介入もドルは淡々と上昇
足元の展望
・本日は月末、半期末のリバランス
 →ロンドンフィキシングにドル買いフローの可能性
 →ドル一時下落の可能性あるが来週以降はまたドル高推移を予想
・ユーロドルついに1.05ドル割れ
 →1.01~1.02ドルあたりをどこかで試す局面がありそう
・ポンドドルもきれいなダウントレンド
 →目先のターゲットは1.18ドル台
・米PCEの影響は限定的
・米政府閉鎖の可能性が濃厚
 →米雇用統計など経済指標発表がない可能性も

 

目次

0:00 ロンドンフィキシングのフローが焦点
0:36 相場振り返り
1:55 ユーロドル分析
3:11 ポンドドル分析
3:42 メキシコペソ円分析
4:21 足元の注目材料
5:50 おしらせ

要約

本日は9月最終日ということで、月末・半期末のリバランスがあります。ロンドンの仲値、東京時間の24時ぐらいに集中するんですけれども、そのフローが本日の焦点になるんじゃないかなと思います。アメリカの株が落ちたので、一般的にはドル買いになると言われております。ただ、何となくドル円だけ違うんじゃないかな、っていうような気はしております。

今週を振り返ると、結局ドルが強い1週間だったということです。昨日の木曜日はさすがに調整が入ってるというところです。9月20日のFOMCで高い金利が今後も続くということがほぼ約束されたようなドットチャートが出てきました。それから9月22日、日銀金融政策決定会合で植田総裁は金融緩和をこれからも続けるとおっしゃられました。
今週に入りまして、アメリカの長期金利が急激に上昇しました。これを受けてドルが上昇したんですけれども、それでも日本は金融政策を変えない。できることは為替介入のみで、口先介入だけは毎日やってますけれども、淡々とドル円は上昇してきたっていうところです。
ただ、本日のリバランスでもしかすると、ちょっとドルが下がるところもあるかもしれません。しかしながら、もしあったとしても、来週以降もまたドル高の週になるんじゃないかなと思います。

今週はドル円のみならず、あらゆる通貨でドル高が進みました。
ユーロドルはついに1.05ドルを割れました。本日はさすがに買い戻しが入っており、月末の調整等々もあるとは思いますけれども、きれいなダウントレンドの中にあります。もう少しリバウンドもあるのかもしれませんが、結局のところユーロドルはもう少し深押しするんじゃないかなと思います。最終的には1.05ドルをついに破りましたので、年末というのはまだ気が早いところなんですけども、1.01~1.02ドルあたりをどこかのところでテストする局面来るんじゃないかな、というような感じのチャートに見えます。

【ユーロ/ドル(EUR/USD) 日足チャート】※2023年9月29日07:00頃

最新の為替チャート|ユーロ/ドル(EURUSD)|60分足」はこちら

ポンドドルも下げました。昨日は買い戻しでさすがに戻したんですが、きれいなダウントレンドです。ターゲットとなりそうなのは1.1840ドル、1.1803ドル。この2つで底を打ちましたので、大体1.18ドルのところが目先のターゲットになるんだとは思います。

【ポンド/ドル(GBP/USD) 日足チャート】※2023年9月29日07:00頃

最新の為替チャート|ポンド/ドル(GBPUSD)|60分足」はこちら

それから個人投資家の方々が気になるのは恐らくメキシコペソの動きでしょうか。メキシコ中銀が政策変更なしということで発表があります。声明文を読みますと、もしかしたら来年あたり利下げが始まるようなニュアンスが見てとれるんですけれども、目先は現状の11.25%という高い金利を続けるといっております。メキシコペソは結果を受けて反転上昇しました。8.4円割れもあったんですけども回復しております。

【メキシコペソ/円(MXN/JPY) 60分足チャート】※2023年9月29日07:00頃

最新の為替チャート|メキシコペソ/円(MXNJPY)|60分足」はこちら

経済指標等を見てみますと、本日はPCEデフレーター・コアデフレーターの数字が発表されます。ただマーケットのインパクトとしては恐らくあまり大きなものにはならないんじゃないかなと思います。月末のリバランスの方が重要視されると思います。ただ、月末のリバラスというのは、実際出てくるまでは本当にどっちの方向に行くのかわからないので、注意された方がいいかなとは思います。
FOMCでこれから先も高い金利が続くということが約束されたようなものなので、このPCEコアデフレーターとかデフレーターの数字がですね若干弱いものが出たからといってもですねその時は瞬間的にドルが売られることはあるかもしれませんが、金融政策はほぼ決まってるので、ここでドルが売られたとしても限定的だと思います。

来週は雇用統計等があるんですけども、アメリカで政府閉鎖がある可能性が濃厚です。よって経済指標が発表されないという事態になりかねないと思います。雇用統計が10月6日金曜日にあります。これが最重要だと思うんですけども、これも発表されない可能性がありますので、その時には何を見てトレードするか難しいなと思っています。

 
志摩力男氏96_130.jpg 志摩力男 氏
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
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