ポンド/円今日の見通し「15:00 英8月CPI発表！英国のインフレ鈍化は一服？」FXトレード戦略　2023/9/20

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ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日のポンドトレードシナリオ

ここまでの相場

本日15:00 英8月CPI発表！
・8月16日に発表された英7月消費者物価指数（CPI）は前年比+6.8%と市場予想（+6.7%）は上回ったものの、前月（+7.9%）から大きく低下した。また、CPIコアは+6.9%となり前月から横ばいだった。

・9月13日に発表された英7月月次国内総生産（GDP、前月比）は-0.5%になり前回（+0.5%）及び予想（-0.2%）を下回った。8月11日に発表された英4-6月期GDP（速報値）は前期比+0.2%となり小幅ながらも3期連続の成長となった。

・9月12日に発表された英5-7月失業率（ILO方式）は4.3%と予想と一致したものの前回（4.2%）から悪化。賃金上昇率（3カ月平均、前年比）は+8.5％と前月（+8.4%）から上昇した。

・英8月製造業購買担当者景気指数（PMI）と8月サービス業PMIの確報値はそれぞれ43.0、49.5となり、速報値（42.5、48.7）からともに上方修正された。（9月1日、5日）

・8月3日の会合でイングランド中銀（BOE）は0.25％の利上げを実施し、政策金利を5.25%とした。金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中6人が0.25%の利上げを支持、2名が0.50%利上げを支持、1名は据え置きを支持した。

今日のメインシナリオ

15:00 英8月CPI発表！英国のインフレ鈍化は一服？

本日は英8月CPIが発表される。このところの原油価格の上昇を受けて、総合のCPIは前年比+7.0%へと前回（+6.8%）から英国のインフレが加速していることを市場は予想している。一方で、エネルギーや食品などを除いたコアCPIの市場予想は+6.8%で前月の+6.9%から減速が予想されている。昨日発表されたカナダのCPIは総合、コアともに予想や前月を上回ったことから、英国のCPIに対する警戒感が増している。市場予想以上に総合CPIが反発していた場合や、コアCPIが加速していた場合にはBOEの今後の利上げ回数が増加する可能性がある。
ただし、インフレの加速は英経済の減速も想起させる。金利先高観によるポンド買いか、それとも英景気の先行き不安によるポンド売りかは動いた方向に付いていくことが得策だろう。

個別の想定シナリオ

■英8月CPIが前月から大きく加速する
⇒BOEの利上げ回数が増えるとの見方が強まる
⇒英長期金利が上昇
⇒ポンドは買われる

チャート分析

注目材料

英8月CPI

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外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルともに雨。12時にポンド/米ドルのMACDで売りシグナルが点灯。

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