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為替介入はまだ早い!?ドル/円は上昇の余地あり!【ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー】

FXトレードストラテジー

個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。

作成日時:2023年6月28日14時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー

財務省から為替実弾介入前の地ならしが始まりつつあります。
口先介入にて、鈴木財務省や神田財務官が徐々に語気を強めはじめております。
ここで昨年の9月ごろ、140−145円で推移した頃の値動きをおさらいしておきます。

目次

▼為替介入警戒もドル/円は押し目浅く徐々に上昇か?
▼143−145円で推移後、最終的にブレイクか?
▼オーストラリアのCPIが予想外に悪化!

為替介入警戒もドル/円は押し目浅く徐々に上昇か?

出所:TradingView

ドル/円4時間足です。
9月は三度目で145円を突破しましたが、その後間髪入れずに為替実弾介入が入り、一時140円台前半まで下押しています。
しかしながら、数時間後には142円台を回復し、断続的な上昇を経て再び144-145円で推移が続きました。
そして10月から高値をブレイクし、わずか2週間程度で152円付近まで上昇したのです。昨年と少し状況が違うポイントとしては、日米の金利差がさらに拡大していること、英国、欧州、オセアニアなど、クロス円も含めて各国ともに大きく金利差があること。この差は非常に大きいと感じております。
断続的な買いが入りやすく、金利差を求めて外資に資本が向かいます。
現在は金利差が広がり過ぎているため、為替ヘッジリスクを取らない運用者も昨年と比べれば多いため、やはり押し目はさらに浅くなりそうです。このあたりを加味しますと、為替介入はもう一段高い位置からでないと入れなくなるでしょうか?なお、この水準での介入は特段怖い印象はありません。
①143円台でポジションを作ることができるならば、スワップ金利がある程度、損失を埋めてくれる②時間が経過すればするほど、市場参加者のスワップ金利が増えていくため、ストップが広がっていく③140円に近づけば近づくほど、絶好の押し目買いになる可能性のほうが高い。
これらを加味すると、まだ上昇に有利な可能性が高いと考えます。

143−145円で推移後、最終的にブレイクか?

出所:TradingView

さて、それらを加味した上で、現在のドル/円と7月の値動きを予想しましょう。
昨年の値動きを参考にするならば、145円を超えたのち、乱高下は何度かするでしょう。
昨年は1ヶ月の期間を得て、145円を大きくブレイクしていきました。
しかしながら、今回の各国との金利差がさらに有利に働くこと、財務省からの牽制発言が昨年9月ごろのレートと同水準なものの、語気が少し弱いこと。
これらを考えると、財務省・日銀側も昨年の1回目の介入は少し早過ぎた、という認識があるのかもしれません。
よって、あまり押すことはなく、145-150円で推移するパターンもあるかもしれないという予想も出しておきます。
しかしながら、メイン路線は144−145円台の小動きする期間がしばらくありそうだと考えております。
戦略としては140円、ないしは139円割れぐらいまで目一杯ストップを広げて、140円台までは買い下がる前提で、買いトレードで、スイングしていくと良いのではないでしょうか。
最も、143円や144円から買い!と宣言している投資家は皆無だと思いますので、逆にこの水準から買いでスイングし、時間の経過を味方につけてスワップ金利も狙っていくと良いかもしれません。例えば1万通貨のロングポジションを30日間持ち越せば、スワップ金利は5000-6000円付くわけで(スワップポイントは固定と仮定)、つまり50pips以上は稼げます。2ヶ月、3ヶ月と推移が続けばさらに金利が入るため、有利に働きます。
よって、先手を打つ段階では144円でのエントリーも悪くないかもしれません。
この点にポイントを置いて打診買い戦略もありかと思われます。

オーストラリアのCPIが予想外に悪化!

出所:TradingView

ユーロ/豪ドルについて、解説を加えておきます。現在、ユーロはもう少し利上げの余地を残していることから、ユーロ/豪ドルのチャートを本日ピックアップしました。
個人的には1.6790の年初来高値を窺う展開を予想し、買いトレードを今週後半で参戦していこうと考えております。
ドル/円、クロス円ばかりですと、リスクが偏り過ぎるので、関係のないクロストレードも狙っていきたいと思います。
本日発表されたオーストラリアの5月CPIは前年同月比で+5.6%と市場予想の+6.1%を大幅に下回る結果となりました。
これにより、利上げ確率は大幅に後退したと言えるでしょう。
中国経済減速の影響を大きく受けている可能性もあります。

出所:TradingView

その人民元安は今年断続的に発生しており、昨日、中国政府が為替介入をしたぐらいです。中国国内から資本の流出が断続的に続いているかもしれません。
これらを加味しますと、オーストラリアのCPI低下はさらに進む可能性があり(中国経済悪化による、輸入減少のため)、先日のロシアクーデター未遂がウクライナ戦争終結へのきっかけになる可能性があります。そうなりますとインフレ経済も徐々に終了していきます。これも豪ドル安要因です。(天然ガス、原油高相場の終焉から来る、石炭価格の大幅下落も予想できるため)
ドル/円ロング目線は先週と変わらずで、リスク分散のためユーロ/円よりもユーロ/豪ドルのロングトレードを狙って行く戦略です。

【ひろぴー氏出演動画】


【インタビュー】

f:id:gaitamesk:20191224173146p:plain「初心者から上級者まで相場観が一致したときが一番危険」(前編)
<もくじ>
・幼稚園児 投資に目覚める
・どこか引っかかる感じを大切に
・個人投資家におすすめ書籍と読む時期

f:id:gaitamesk:20191224173226p:plain「低勝率型こそ1憶円への近道」(中編)
<もくじ>
・勝率は低いほうがいい
・その失敗が糧となる!?
・他の金融商品も考え方は一緒
・日銀緩和のときに活きた投資の勉強
・決済はむずかしい
・低レバレッジでリスクを抑える

f:id:gaitamesk:20191224173242p:plain「はじめて話す 外為注文情報 活用法」(後編)
<もくじ>
・損切り注文の功罪
・シグナル、逆シグナル
・検証の果てに
・ローソク足は基本どおり見る
・外為注文情報の活用
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ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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