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豪ドル/円 今日の見通し「欧米は景気悪化示唆、ロシアの混乱…豪ドルへの影響は?」2023/6/26

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は続落。欧州や英国の購買担当者景気指数(PMI)の下振れが景気減速懸念に繋がった。終値は前日比-0.35ドルの1バレル=69.16ドル(6月23日)。

・豪5月雇用統計が発表され、雇用者数は市場予想(1.75万人増)大きく上回る7.59万人の増加だった。失業率は3.6%へ低下、労働参加率は過去最高となる66.9%となった(6月15日)。

・6月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利を4.10%へと0.25%の利上げを実施した。

・5月31日に発表された豪4月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+6.8%となり、前月の+6.3%からインフレは加速した。4月26日に発表された豪1-3月期CPIは前年比+7.0%となり、前四半期(+7.8%)から鈍化した。

今日のメインシナリオは

欧米は景気悪化示唆、ロシアの混乱…豪ドルへの影響は?

23日に発表されたドイツやユーロ圏、英国、米国などの6月サービス業購買担当者景気指数(PMI)と6月製造業PMIが軒並み前月を下回る結果となった。主要国では高金利、高インフレの影響による景気減速懸念が意識され始めている。資源国通貨であり、リスクセンチメントに敏感な豪ドルは上値が抑えられやすくなりそうだ。
また、豪州と交易関係の強い中国の景気先行きに対する不透明感が払拭できないことも豪ドルに対する逆風となる。

本日は、豪ドル相場に大きな影響を与えそうな経済指標の発表はないため、中国や米国を中心とした株価指数の動向が豪ドル/円相場のメインドライバーとなりそうだ。ただし、前述の通り欧米の景気減速懸念が高まりつつあること、また週末にロシアで起こった混乱などリスク要因が目に付くことから豪ドル/円の上値は重そうだ。

この先の個別相場変動

■欧米景気減速懸念が高まる
⇒株価が下落
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは売られる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

中国、米国の株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に雨がぱらつき、豪ドル/米ドルは晴れ。8時に豪ドル/円のストキャスティクスとRSIで売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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