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今週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「RBA理事会!利上げ再開⁉フォワードガイダンスは?」ハロンズ FX 2023/4/30

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執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次

 

RBAは利上げ再開?四半期CPIに注目が集まる

先週の振り返り

先週の豪ドル/円は89.66円前後、NZドル/円は82.22円前後で週初を迎えました。週初の24日、25日には植田日銀総裁が相次いで「緩和継続」を明言したことで、豪ドル/円は90.05円前後、NZドル/円は83.07円前後まで上値を伸ばしました。しかし米中堅銀行のファースト・リパブリック・銀行の1-3月決算にて、市場予想以上の預金が流出していたことから、米国の金融システム不安が再燃。全面的にリスクオフとなり円全面高となりました。翌27日に発表された豪1-3月期消費者物価指数(CPI)が前期よりも鈍化していたことも豪ドル売りの材料となり、一時87.87円前後まで下落しました。(執筆時)

RBAは利上げ打ち止めか?

27日に発表された豪1-3月期四半期CPIは前年比+7.0%となり予想(+6.9%)ほどではありませんが、前期(+7.8%)から伸びが鈍化していました。また、豪準備銀行(RBA)が重視するCPIトリム平均(CPI全項目から値動きの大きかった上下15%ずつを除外したもの)が+6.6%と予想(+6.7%)や前期(+6.9%)から鈍化していました。
先日18日に公表された4月4日開催分のRBA議事要旨の内容を受けて、市場は「1-3月期CPIの結果次第ではRBAが利上げを再開する可能性もある」との見方を高めていました。これは、欧米で見られるようにインフレ鈍化のペースが緩くなれば5月2日のRBA理事会では再度利上げを実施するだろうということです。しかし結果は前述の通り、大幅な鈍化となっています。この結果を受けて、市場は今回のRBA理事会では金利据え置きとの見方が大勢となっています。

注目は今後の金融政策の方向性(フォワードガイダンス)になります。筆者はRBAがこれまで通りの「データ次第では利上げの可能性もある」と言うスタンスを維持するものと考えています。理由は、インフレは鈍化しているものの、依然としてRBAの中長期的なインフレ目標(2~3%)を大幅に上振れているためです。また、利上げ打ち止めを示唆することにより、対米ドルやユーロ、ポンドといった主要通貨の中央銀行と金融政策の方向性に乖離が生じ、豪ドルが売られやすい地合いとなってしまうことを防ぐためです。豪ドル安になることで原油などの輸入物価が上昇してしまい、国内のインフレ鈍化ペースが緩くなる可能性を潰したいのだと考えます。
※豪州は原油の純輸入国です。埋蔵量はあるようですが、厳格な環境保護政策の影響から現在はほとんど採掘されていません。(詳しくはコチラの動画から)

仮に筆者の予想通り、金利据え置き、フォワードガイダンスも大きな変更なしとなれば、発表直後の豪ドル相場の反応は限定的となりそうです。ただし、市場では期待が先行しがちになるものです。市場はRBAが意図しているよりも「RBAはハト派的」と捉えるでしょう。そのため、金融政策面から見ると豪ドルの上値は限定的となりそうです。

豪州の消費意欲は改善されているのか?

RBAがインフレのほかに強く意識しているのが、国内の労働市場と家計支出です。3日には豪3月小売売上高が発表されます。豪州の家計消費は11月、12月に季節的な要因で大幅な増減がありましたが、平均値をとると昨年9月からほぼ横ばい状態が続いています。これは、「高インフレによる価格上昇と高金利による住宅ローン返済額の増加の影響で、必要以上の支出を抑えているため」と豪統計局(ABS)は分析しています。今回発表される3月分の市場予想は前月比+0.4%となっています。仮に前月比マイナスとなった場合には、「高金利が家計消費を圧迫しているため、RBAの利下げ開始時期が早まる」と言った思惑が浮上してきそうです。ただし、前提条件は『インフレの更なる鈍化』になります。

【豪小売売上高推移】

中国経済は…?

豪ドル相場に大きく影響を与える要因として中国経済の動向も挙げられます。今週は4日に中国4月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)、翌5日に中国4月財新サービス業PMIが発表されます。特に製造業に関しては、中国は鉄鉱石など豪州から数多くの鉱物を輸入しています。製造業PMIが好不況の境目である50.0を上抜けるかどうかに注目が集まります。3月の財新製造業PMIは50.0と2月の51.6から低下していました。3月は欧米の経済指標を見ても景気悪化を示す内容が多かったため、海外需要の低迷が中国の製造業に影響したと考えられています。4月に入り、欧米の経済指標は回復の兆しを見せているため中国の製造業についても一定の反発が見られると市場は予想しています。市場予想は50.5、前月は50.0でした。市場予想を上回ることができれば、豪ドルにとっては更なる追い風となるのではないでしょうか。豪ドルは資源国通貨です。豪州国内の景気や、RBAの金融政策の方向性よりも、中国をはじめとした世界経済の良し悪しが豪ドル相場に与える影響は大きいものと考えられます。中国や米国をはじめとした主要国の景気が好調と判断されれば、RBAが金利を据え置いたとしても、豪ドルは上昇トレンドに入るのではないでしょうか。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は再び雲を下抜けてしまいました。まだ雲を下抜けてから日が浅いため、現時点では強いレジスタンスとして意識されていませんが、なかなか上抜けることが出来なければ雲上限(89.55円前後)が強いレジスタンスとして徐々に意識されそうです。現時点での上値目途は心理的節目の90.00円や4月20日高値の90.78円前後となりそうです。この水準を上抜けると200日移動平均線を目指す可能性が出てきそうです。下値目途は3月24日安値の86.06円前後となりそうです。
また、週足を見ると4月28日の終値が88.788円を下回った場合に、①ローソク足が雲の下、②転換線が基準線の下、③遅行線がローソク足の下と『三役逆転』となり売りシグナルが点灯しますのでご注意ください。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表、200日移動平均線】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:86.00-92.00、NZD/JPY:80.00-85.00

5/1 週のイベント:

04/29~05/03 中国 労働節で祝日休場
05/02 (火) 13:30 豪 豪準備銀行(RBA)、政策金利発表
05/03 (水) 07:45 NZ 1-3月期四半期就業者数増減
05/03 (水) 07:45 NZ 1-3月期四半期失業率
05/03 (水) 10:30 豪 3月小売売上高
05/04 (木) 07:45 NZ 3月住宅建設許可件数
05/04 (木) 10:30 豪 3月貿易収支
05/04 (木) 10:45 中国 4月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)
05/05 (金) 10:30 豪 RBA、四半期金融政策報告
05/05 (金) 10:45 中国 4月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)

一言コメント:

4月も後半になり、暖かい日が増えてきました。先日、我が家は今年初のベランダBBQを開催しました。昨年までは、子供も小さいので焼く係(私)以外は室内で焼けるの待ちでした。今回は、少しお兄ちゃんになった息子が「お手伝いしたい!」と横に来たので、テーブルもベランダに出してみんなでやりました!このまま「みんなで外で」を当たり前にしたいのですが、暑くなってきたらみんな涼しい室内に行くんだろうな…(笑)

 
nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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