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豪ドル/円 今日の見通し「米雇用統計の結果次第で、豪ドル爆下げ!?米景気減速懸念が高まった場合」2023/4/7

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・WTI原油価格は小幅反発。新しい取引材料に乏しかったこと、翌日から欧米の主要国がイースター休暇に入ることなどから、方向感が出なかった。終値は前日比+0.09ドルの1バレル=80.70ドル(4月6日)。

・4月4日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利を3.60%で据え置きとした。声明は前月から比べるとハト派的な印象となった。

・3月29日に発表された、豪2月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+6.8%となり、前月(+7.4%)からインフレは鈍化した。

・豪2月雇用統計は、雇用者数は市場予想(5万人増)を上回る6.46万人の増加となったほか、前月分も上方修正された。失業率は3.5%、労働参加率は66.6%とともに前月から改善した(3月16日)。

今日のメインシナリオは

米雇用統計に方向感を委ねる。米景気減速懸念が高まれば豪ドル爆下げ!?

昨日は、オーストラリア(豪州)の2月貿易収支が発表された。結果は138.7億豪ドルの貿易黒字となり、予想や前月(112.23億豪ドル、112.66億豪ドルともに黒字)を上回った。しかし、内容を見ると輸出、輸入ともに前月から減少しており、輸入額が輸出額に比べて大幅に減少していたことで、貿易黒字額が増加していた。豪州国内での需要の弱さが輸入の減少に繋がっているため、ポジティブな結果として捉えられなかった。

本日は米3月雇用統計が発表される。米国のここ最近の主要経済指標は悪化しているものが多く、米国の景気後退を警戒する声が大きくなってきている。仮に米雇用統計が、米景気後退への警戒感をさらに高める結果であれば、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ期待が剥落して米ドルは全般的に売られることになりそうだ。また、米国の景気後退は資源国通貨である豪ドルにとっても売り材料となる。豪ドル/円は米ドル/円に連れて値幅を伴った下落となる可能性もある。

この先の個別相場変動

■米3月雇用統計が予想を下回る
⇒米景気後退への警戒感が高まる
⇒景気後退は資源需要の減退を連想させる
⇒豪ドルは資源国通貨
⇒豪ドルは売られる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

米3月雇用統計
世界的な株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。4時に豪ドル/円の移動平均で買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

    • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
    • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
    • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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